【過去問解説(企業経営理論)】H25 第3問 オペレーション効率

今日は企業経営理論H25第3問について解説します。

H25 企業経営理論 第3問

企業は収益を確保するべく、活動(オペレーション)の効率を高めようとする。オペレーション効率の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア  オペレーション効率とは、ライバル企業と異なる活動を効率的な方法で行うことである。
イ  オペレーション効率における競争は、生産性を改善しながら、優れた収益性を長期にわたって企業にもたらす。
ウ  オペレーション効率の差異がもたらす収益性は、企業間の差別化のレベルに直接的に影響を与えることはないが、コスト優位に影響を与える。
エ  オペレーション効率は、企業が投入した資源を有効に活用できるような活動のすべてを指している。
オ  オペレーション効率を改善するべく、他社をベンチマークするほど、企業の活動は似通ってくるので、両社の戦略の差異はなくなる。

解説

今回はマイケル・E・ポーターのオペレーション効率の問題です。
早速、選択肢を見ていきましょう。

選択肢アは、オペレーション効率とは、ライバル企業と【同じ活動】を効率的な方法で行うことで競争に勝つことです。
よって、この選択肢は×と判断できます。

選択肢イは、生産効率の改善を繰り返しながらコストダウンをしてきますが、ライバル企業も同時にコストダウンをしていくので、差別性の低い製品は、価格競争に陥り収益性は低下していく傾向があります。
よって、この選択肢は×と判断できます。

選択肢ウは、オペレーション効率が高いこと自体は、顧客にとってメリットとなりうるので、企業の差別化レベルに直接的に影響を与えることはありうる。
よって、この選択肢は×と判断できます。

選択肢エ
は、オペレーション効率とは、企業が投入した資源を有効に活用できるような活動のすべてを指しています。
よって、この選択肢は○と判断できます。

選択肢オは、オペレーション効率を他社をベンチマークするほど企業の活動は似通ってきます。しかし、両社の戦略が違えば差異は無くなりません。
よって、この選択肢は×と判断できます。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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