【過去問解説(企業経営理論)】H26 第20問 企業統治(コーポレート・ガバナンス)

今日は企業経営理論H26第20問について解説します。

H26 企業経営理論 第20問

企業経営における意思決定の不正を防止したり、企業価値の向上を目指すために企業統治(コーポレート・ガバナンス)の重要性が高まっている。企業統治を強化するために有効な方法として、最も不適切なものはどれか。
ア 業務に関係して違法行為や背任行為を起こさないよう内部統制制度を導入する。
イ 取締役会に社外取締役を、監査役会に社外監査役を導入する。
ウ 取締役会の中に指名委員会、監査委員会、報酬委員会を設置する。
エ 取締役のほかに執行役員をおき、取締役会に参加させる。
オ 倫理憲章や行動規範などを作成周知し、社員の意思決定における判断基準として制度化する。

解説

企業統治(コーポレート・ガバナンスについての問題です。
今回は最も不適切な選択肢を当てる問題です。

それでは早速各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アはその通りで、企業統治の強化を目的とする内部統制制度の導入目的通りです。この選択肢は○と判断できます。

選択肢イはその通りで、経営機関に社外人材と招聘すること強化第三者の客観的なチェック機能の導入により企業統治の強化に繋がります。この選択肢は○と判断できます。

選択肢ウその通りで、指名委員会、監査委員会、報酬委員会を設置する指名委員会等設置会社は社外取締役の導入も必須となり監督機能強化による企業統治を強化に資するため、この選択肢は○と判断できます。

選択肢エは、執行役員は業務遂行を担う取締役として、企業が任意に呼称する会社法上の機関ではなく、企業統治とは無関係です。この選択肢は×と判断できます。

選択肢オはその通りで、倫理憲章や行動規範などを作成周知し、社員の意思決定における判断基準として制度化することは、企業統治の強化に繋がります。この選択肢は○と判断できます。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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