【過去問解説(経営法務)】H25 第11問 債権の消滅時効

【参考問題】
法改正の対象となった問題のため、参考問題として掲載しております。

今日は経営法務のH25第11問について解説します。

H25 経営法務 第11

次の債権のうち、それぞれの起算点からの消滅時効期間が最も短いものとして、最も適切なものはどれか。
ア 信用保証協会が中小企業の債務を保証し、代位弁済した場合における求償債権
イ 製品事故を起こしたメーカーに対する製造物責任法による損害賠償請求権
ウ 取締役の善管注意義務・忠実義務違反による会社から取締役への損害賠償請求権
エ メーカーが販売店に売却した製品の販売代金債権

解説

債権の消滅時効期間についての問題です。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アについては、 信用保証協会が中小企業の債務を保証し、代位弁済した場合における求償債権は「5年」

選択肢イについては、PL法における損害賠償請求時効は、その損害を知った時から「3年」

選択肢ウについては、 取締役の善管注意義務・忠実義務違反による会社から取締役への損害賠償請求権は「10年」

選択肢エについては、メーカーが販売店に売却した製品の販売代金債権(売掛金)の時効は出題当時は「2年」でしたが、民法改正により、売掛時効期間は、2020年4月以降に発生した売掛金については民法第166条により「売掛金の支払期限から数えて5年」となりました。

以上から、消滅時効期間が最も短いものとして正解は選択肢イとなります。(出題されたH25年当時は選択肢エが正解)

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