【過去問解説(経済学)】H25 第15問 需要の価格弾力性

今日は経済学のH25第15問について解説します。

H25 経済学 第15問

 

解説

需要の価格弾力性に関する問題で不適切な選択肢を一つ選びます。

まず、価格弾力性とは、まとめシートにご紹介のとおり、価格の変動によってある製品の需要や供給が変化する度合いを示します。設問の表は、縦軸(OA)に価格、横軸(OB)数量として、価格と需要の関係を表すグラフです。
需要の価格弾力性は「需要量の変化率/価格の変化率」の絶対値で表されます。この値が1より大きいと「弾力性が大きい」といい、1より小さいと「弾力性が小さい」という。価格弾力性が小さい場合は、価格を変更してもほとんど需要は変化しないが、価格弾力性が大きいと、価格が変わると需要が大きく変化します。

それでは各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アは、Kにおける△x/△pは逆数の△p/△xであるK点の横軸1の変化に対して縦塾の変化の割合から求めます。三角形ACKに着目すると傾きはAC/CKとなり、逆数はCK/ACとなり、CK=ODなのでOD/AC=△x/△pとなります。
この選択肢は○と判断できます。

選択肢イは、その通りp/xは、OC/ODです。この選択肢は○と判断できます。

選択肢ウは、設問より点kの価格弾力性は、(△x/△p)×(x/p)となる。△x/△pは三角形BKDに着目するとKD/BDの逆数なので、BD/KDになります。また、p/xはKD/ODとなります。よって、点Kの需要の価格弾力性は、KDを消去してBD/ODとなります。
よって、この選択肢は○と判断できます。

選択肢エは、設問の条件ではLはOB中間点なので線分OM=MBとなり、選択肢ウの手順から需要の価格弾力性はMB/OD=1となります。なお、今後の試験対策としては中間点の価格弾力性は1と覚えておくと良いです。
よって、この選択肢は×と判断できます。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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