今日は財務・会計のH24第7問について解説します。
H24 財務・会計 第7問
当社は個別原価計算制度を採用している。当月における製造指図書別の製造・販売および製造原価に関する資料は次のとおりである。当月の売上原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〔解答群〕
ア 7,600千円
イ 13,200千円
ウ 15,320千円
エ 18,860千円
解説
個別原価計算に関する問題です。
早速検討していきましょう。
この設問のポイントは2点あります。
(1)製造間接費の配賦方法は、機械運転時間に基づいて予定配賦している。
本年度の製造予算額は48,000千円(予定機械運転時間24,000時間)
→よって、機械運転時あたり単価は2千円/h(48,000千円÷24,000時間)となり、製造指図書毎の機械運転時間に対して配賦していきます。
(2)解答を求められているのは、「当月の売上原価」。
→よって、当月に販売(引渡)されたものだけを集計するれば良い、ということです。
つまり、#121と#122のみが対象です。
よって
#121の売上原価=5,600+300+(2×100)=6,100・・・①
#122の売上原価=3,200+2100+(2×900)=7,100・・・②
①+②=13,200千円
以上から、正解は選択肢イとなります。