今日は財務・会計のR2第5問について解説します。
R2 財務・会計 第5問
解説
減損会計に関する問題です。
減損会計は、資産の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった場合、当該資産の帳簿価額にその価値の下落を反映させる手続で、減損処理ともいいます。よって、減損を認識する基準は以下の不等式で表します。
帳簿価格 < 資産の割引前将来キャッシュフローの総額
なお、資産の割引前将来キャッシュフローの総額とは、資産が産み出すキャッシュフロー+資産除却時の(正味売却価値もしくは使用価値のいずれか)の割引現在価値を表しています。以上から、
Xは、 帳簿価格2,800 > 割引前将来CFの総額2,400 となりますので減損を認識します。
Yは、 帳簿価格3,100 < 割引前将来CFの総額3,300 となりますので減損を認識しません。
Zは、帳簿価格4,500 > 割引前将来CFの総額3,900 となりますので減損を認識します。
以上から、正解は選択肢ウです。