【過去問解説(財務会計)】R3 第15問 企業価値(WACC)

今日は財務会計のR3第15問について解説します。

R3 財務会計 第15問

以下の資料に基づき計算した加重平均資本コストとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
なお、負債は社債のみで構成され、その時価は簿価と等しいものとする。

〔解答群〕
ア 6.16 %
イ 7.68 %
ウ 8.32 %
エ 8.80 %

解説

企業価値について加重平均資本コスト(WACC)に関する計算問題です。
公式を丸暗記しようとせず、WACCは「自己資本の資本コストと負債の資本コスト(利子率)の加重平均」ということを理解した上で公式の意味を考えてみるとすんなり頭に入ってくるかと思います。

まとめシートにも記載しておりますが、WACCの公式は、以下の通りです。

※EとDは時価

それでは早速計算してみましょう。

①WACCの公式に当てはめるための必要な要素を整理します

E(自己資本)=株価1,200 円×発行済株式総数50,000 株=6,000 万円
D(負債)  =負債簿価=4,000万円
自己資本コスト=12%
負債コスト  =社債利回り=4%(問題文より、負債は社債のみで構成されている)
t(実効税率)=30%

②後は、WACCの公式に当てはめて計算します

WACC=6,000×0.12+4,000×(1-0.3)×0.04/4,000+6,000=7.2%+1.12%=8.32%

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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