今日は、平成29年度 第38問について解説します。
賃貸不動産経営管理士「倫理憲章」に関する次の記述のうち、適切なものの組合せはどれか。
ア 秘密を守る義務とは、職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らしてはならないことであり、賃貸不動産経営管理士の資格証を有している限りにおいて、守らなければならない義務とされる。
イ 賃貸不動産経営管理士は、自らの能力や知識を超える業務の引受けを行ってはならない。
ウ 賃貸不動産経営管理士は、常に依頼者の立場で職務を行い、万一紛争等が生じた場合には、誠意をもって、その円満解決に努力しなければならない。
エ 公共的使命とは、賃貸不動産経営管理士の持つ公共的使命を常に自覚し、公正な業務を通して、公共の福祉に貢献することである。
① ア、イ
② ア、ウ
③ イ、エ
④ ウ、エ
解説
賃貸不動産経営管理士「倫理憲章」に関する問題です。
それではさっそく選択肢を確認しましょう。
選択肢 ア
秘密を守る義務とは、職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らしてはならないことであり、賃貸不動産経営管理士の資格証を有している限りにおいて、守らなければならない義務とされる。
×不適切です
賃貸不動産経営管理士は、職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らしてはならず、その職務に携わらなくなった後も同様とされています。
つまり、秘密を守る義務とは、職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らしてはならないことであり、その職務に携わらなくなった後も同様に守らなければならない義務とされます。よってこの選択肢は不適切です。
選択肢 イ
賃貸不動産経営管理士は、自らの能力や知識を超える業務の引受けを行ってはならない。
〇適切です。
選択肢の説明の通り、賃貸不動産経営管理士は、自らの能力や知識を超える業務の引受けを行ってはならないとされていますので、この選択肢は適切です。
選択肢 ウ
賃貸不動産経営管理士は、常に依頼者の立場で職務を行い、万一紛争等が生じた場合には、誠意をもって、その円満解決に努力しなければならない。
×不適切です。
賃貸不動産経営管理士は、常に公正で中立な立場で職務を行い、万一紛争等が生じた場合には、誠意をもって、その円満解決に努力しなければならないとされていますので、この選択肢は不適切です。
選択肢 エ
公共的使命とは、賃貸不動産経営管理士の持つ公共的使命を常に自覚し、公正な業務を通して、公共の福祉に貢献することである。
〇適切です。
賃貸不動産経営管理士のもつ公共的使命を常に自覚し、公正な業務を通して、公共の福祉に貢献することとされています。
選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。
以上から、適切な選択肢はイとエですので、正解は選択肢③となります。