今日は、平成30年度 第30問について解説します。

平成30年度賃貸不動産経営管理士試験 第30

ガス設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

 

①  ガスの使用を開始する際には、住戸ごとに、管理業者が立会い、ガス会社による開栓作業が必要である。


②  ガス管の配管材料として、近年は、屋外埋設管にはポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管が、屋内配管には塩化ビニル被覆鋼管が多く使われている。


③  ガスメーター(マイコンメーター)には、ガスの使用量を計量する機能や、ガスの異常放出や地震等の異常を感知して、自動的にガスの供給を遮断する機能が備えられている。


④  ほとんどの都市ガスは空気より軽いのに対し、プロパンガス(LPガス)は空気より重い。

 

 

解説

ガス設備に関する問題です。

 

それではさっそく選択肢を確認しましょう。

 


選択肢 ①

ガスの使用を開始する際には、住戸ごとに、管理業者が立会い、ガス会社による開栓作業が必要である。

 

×不適切です。

ガスの使用開始時には、住戸ごとに、入居者が立会い、ガス会社が開栓作業を行う必要があります。
管理業者は、入居前にガス会社への連絡を済ませておくよう入居者に案内します。

つまり、ガスの使用を開始する際には、住戸ごとに、入居者が立会い、ガス会社による開栓作業が必要となります。よってこの選択肢は不適切です。

 


選択肢 ②

ガス管の配管材料として、近年は、屋外埋設管にはポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管が、屋内配管には塩化ビニル被覆鋼管が多く使われている。

 

〇適切です。

配管素材はかつて、屋内配管には白ガス管と呼ばれる配管用炭素鋼鋼管(たんそこうこうかん)が、屋外埋設管には鋳鉄管(ちゅうてつかん)が使用されていました。

近年ではより耐久性を高めるため、屋内配管には塩化ビニル被覆鋼管(ひふくこうかん)、屋外埋設管にはポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管が多く使用されています。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ③

ガスメーター(マイコンメーター)には、ガスの使用量を計量する機能や、ガスの異常放出や地震等の異常を感知して、自動的にガスの供給を遮断する機能が備えられている。

 

〇適切です。

マイコンメーター(ガスメーター)は、ガスの使用量を計量する装置ですが、ガスの異常放出や、地震の揺れなどの異常を感知して、自動的にガスの供給を遮断する保安機能も備えています。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ④

ほとんどの都市ガスは空気より軽いのに対し、プロパンガス(LPガス)は空気より重い。

 

〇適切です。

選択肢の説明のとおり、都市ガスは空気より軽く、プロパンガス(LPガス)は空気より重いので、この選択肢は適切です。

 


 

以上から、正解は選択肢①となります。

 

ぜひ関連解説もあわせてご確認いただければと思います。

 

★関連解説★

ガス設備(R6年 第48問)

 

2025年度版 一発合格まとめシート 好評発売中です!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA