今日は、平成30年度 第31問について解説します。

平成30年度賃貸不動産経営管理士試験 第31

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

 

①  各住戸に供給される電力の供給方式のうち単相2線式では、3本の電線のうち、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できる。

②  住戸内のブレーカーが落ちる原因は、入居者が一時的に数個の家電製品を使用することや、漏電等である。

③  漏電遮断機(漏電ブレーカー)は、電気配線や電気製品のいたみや故障により、電気が漏れているのをすばやく察知して回路を遮断し、感電や火災を防ぐ機器である。

④  照明設備の電線を被膜しているビニールは、熱や紫外線の影響によって経年劣化し、絶縁抵抗が弱まるため、定期的な抵抗測定により、配線を交換する必要がある。

 

 

解説

電気設備に関する問題です。

 

それではさっそく選択肢を確認しましょう。

 


選択肢 ①

各住戸に供給される電力の供給方式のうち単相2線式では、3本の電線のうち、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できる。

 

×不適切です。

単相2線式は、電圧線と中性線の計2本で供給する方式であり、100Vのみ使用可能です。

なお、「3本の電線のうち、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できる」のは、単相3線式の説明です。

つまり、各住戸に供給される電力の供給方式のうち単相3線式では、3本の電線のうち、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できます。よってこの選択肢は不適切です。

 


選択肢 ②

住戸内のブレーカーが落ちる原因は、入居者が一時的に数個の家電製品を使用することや、漏電等である。

 

〇適切です。

ブレーカー(遮断器)とは、契約容量を超える電流や漏電、揺れなどの異常を検知して、自動的に電気を遮断する装置のことです。ブレーカーにはいくつかの種類があり、役割ごとに異なります。

ブレーカーが落ちる原因には、入居者が一時的に複数の家電製品を同時に使用した場合(アンペアブレーカーが作動)や、漏電による場合(漏電ブレーカー(ELB、漏電遮断器)が作動)などがあります。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ③

漏電遮断機(漏電ブレーカー)は、電気配線や電気製品のいたみや故障により、電気が漏れているのをすばやく察知して回路を遮断し、感電や火災を防ぐ機器である。

 

〇適切です。

漏電ブレーカー(ELB、漏電遮断器)は、電気配線や電気製品の傷みや故障によって電気が漏れている状態を素早く察知し、回路を遮断することで、感電や火災を防ぐための装置です。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ④

照明設備の電線を被膜しているビニールは、熱や紫外線の影響によって経年劣化し、絶縁抵抗が弱まるため、定期的な抵抗測定により、配線を交換する必要がある。

 

〇適切です。

選択肢の説明のとおり、照明設備の電線を被膜しているビニールは、熱や紫外線の影響により経年劣化し、絶縁抵抗が弱まるため、定期的な抵抗測定により、配線を交換する必要がありますので、この選択肢は適切です。

 


 

以上から、正解は選択肢①となります。

 

ぜひ関連解説もあわせてご確認いただければと思います。

 

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