【過去問解説(企業経営理論)】R6 第29問 ソサイエタル・マーケティング #中小企業診断士試験

今日は、企業経営理論 R6 第29問について解説します。

企業経営理論 R6 第29問

ソサイエタル・マーケティングなどソーシャル・マーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 企業が文化支援を行うメセナや慈善行為を行うフィランソロピーの活動は、企業による社会貢献活動であるから、ソシオエコロジカル・マーケティングの一部と理解することができる。
イ ソサイエタル・マーケティングの根底には、企業が行う社会貢献は当該企業の利益につながってはならないという考え方がある。
ウ 貧困問題を解決するといった社会課題においては、貧困者に自立を促すなどのコミュニケーション活動だけでなく、そもそも貧困が生まれる社会そのものを改革するといった構造的な問題解決も必要である。しかしこのような構造的な問題解決は、ソサイエタル・マーケティングが扱う分野ではない。
エ マーケティングの 4Pの1つである「製品(プロダクト)」とは、顧客にベネフィットをもたらす何らかの製品・サービスであるが、ソサイエタル・マーケティングにおける製品・サービスには、例えば「投票に行こう」というような、社会に向けた提案も含まれる。

解説

ソサイエタル・マーケティングに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは、選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:企業が文化支援を行うメセナや慈善行為を行うフィランソロピーの活動は、企業による社会貢献活動であるから、ソシオエコロジカル・マーケティングの一部と理解することができる。
→ ❌ 誤りです。
メセナやフィランソロピーは企業の社会貢献活動ではありますが、必ずしもマーケティング活動として市場との交換関係を前提にしているとは限りません。ソサイエタル・マーケティングは、社会的利益を考慮したうえでのマーケティング活動を指します。
つまり、単なる社会貢献活動をそのままソシオエコロジカル・マーケティングの一部とするのは誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:ソサイエタル・マーケティングの根底には、企業が行う社会貢献は当該企業の利益につながってはならないという考え方がある。
→ ❌ 誤りです。
ソサイエタル・マーケティングは、企業利益と社会的利益の両立を目指す考え方です。
つまり、「企業の利益につながってはならない」という考え方ではなく、企業の利益と社会全体の福祉を同時に実現しようとする発想です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:貧困問題を解決するといった社会課題においては、貧困者に自立を促すなどのコミュニケーション活動だけでなく、そもそも貧困が生まれる社会そのものを改革するといった構造的な問題解決も必要である。しかしこのような構造的な問題解決は、ソサイエタル・マーケティングが扱う分野ではない。
→ ❌ 誤りです。
ソーシャル・マーケティングでは、個人の行動変容だけでなく、制度や環境といった構造的要因も含めたアプローチが重要とされます。
つまり、構造的な問題解決を扱わないとするのは誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:マーケティングの4Pの1つである「製品(プロダクト)」とは、顧客にベネフィットをもたらす何らかの製品・サービスであるが、ソサイエタル・マーケティングにおける製品・サービスには、例えば「投票に行こう」というような、社会に向けた提案も含まれる。
→ ✅ 正しいです。
ソーシャル・マーケティングでは、「製品」は有形のモノやサービスに限られず、行動提案やアイデアも含まれます。「投票に行こう」といった社会的行動の提案も、顧客にとってのベネフィットを伴うプロダクトとして位置付けられます。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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