今日は、企業経営理論 R6 第32問について解説します。
マーケティング・コミュニケーションにおいては、コンテンツのマネジメントが重要である。下図は、典型的なコンテンツのマネジメント・プロセスを示している。図中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〔解答群〕
ア A:差別化戦略の策定 B:セグメンテーション
C:コンテンツの制作 D:コンテンツの配信と拡散
イ A:セグメンテーション B:ターゲットの設定
C:コンテンツの制作 D:コンテンツの配信と拡散
ウ A:セグメンテーション B:ターゲットの設定
C:コンテンツの配信と拡散 D:リピートの獲得
エ A:ターゲットの設定 B:コンテンツの制作
C:コンテンツの配信と拡散 D:コンテンツの評価と改善
オ A:ポジショニング政策の立案 B:セグメンテーション
C:コンテンツの評価と改善 D:コンテンツの配信と拡散
解説
ターゲットマーケティングに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
この設問は「コンテンツ・マネジメント・プロセス」を構造化するものです。
以下の5ステップが基本的な順序とされます:
①目標設定(どんな成果を得たいか)
②ターゲット設定(誰に届けたいか)
③コンテンツ計画・制作(何を伝えるか)
④配信・拡散(どう届けるか)
⑤評価・改善(どう効果測定するか)
ただし、この5つのステップ自体は無理に覚える必要は無く、まとめシートで解説しているマーケティングの基本の流れに沿って考えていけば解ける問題です。
設問の図では「Aの後にコンテンツの計画立案」が来るため、Aの位置=ターゲティングなどの上流設計でなければ流れとして不自然になります。
それでは、選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:
A:差別化戦略の策定(≒ポジショニング)/B:セグメンテーション/C:コンテンツの制作/D:配信と拡散
× 誤りです。
「差別化戦略の策定」と書かれているは、ポジショニング同義と捉えて良さそうです。
ポジショニングの前には必ずセグメンテーションとターゲティングが必要です。
本選択肢ではBに「セグメンテーション」がきているので、マーケティングのプロセスに沿っていません。
選択肢イ:
A:セグメンテーション/B:ターゲットの設定/C:コンテンツの制作/D:配信と拡散
× 誤りです。
セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニングはSTPの順序ですが、
Aの直後に「コンテンツ計画立案」が来る場合、Aはターゲットの設定が妥当。
よって、本選択肢は工程が1段階ずれており不適切です。
選択肢ウ:
A:セグメンテーション/B:ターゲットの設定/C:配信と拡散/D:リピートの獲得
×誤りです。
こちらもAがセグメンテーションのため、コンテンツ計画の前段階としては不自然です。
選択肢エ:
A:ターゲットの設定/B:コンテンツの制作/C:配信と拡散/D:評価と改善
〇正しいです。
A「ターゲットの設定」→コンテンツ計画という流れは、プロセス設計の流れに照らしてみて適切です。
その後の「制作→配信→評価・改善」も、コンテンツ・マーケティングの王道を踏んでいます。
選択肢オ:
A:ポジショニング政策の立案/B:セグメンテーション/C:評価と改善/D:配信と拡散
×誤りです。
セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニングはSTPの順序ですが
A:ポジショニング、B:セグメンテーションで順序が逆転しています。
また、C:評価 → D:配信の流れも、通常は評価は配信の後に行うべきなので誤りです。
以上から、
正解は選択肢エです。
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