【過去問解説(企業経営理論)】R7 第18問 組織コミットメント #中小企業診断士試験

今日は、企業経営理論 R7 第18問 について解説します。

企業経営理論 R7 第18問

組織コミットメントの 3 つの次元である情緒的コミットメント、継続的コミットメント、規範的コミットメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 規範的コミットメントとは、組織の理念や価値観が自分の信念や倫理観と合致するかどうかを重視する個人の規範意識に基づいた組織コミットメントである。
イ 継続的コミットメントとは、長期にわたって 1 つの組織に継続して参加し続けることに対する個人の義務感に基づいた組織コミットメントである。
ウ 個人は組織において、情緒的、継続的、規範的コミットメントのうちいずれか1 つの心理状態しか経験できないのではなく、 3 つのコミットメントは個人の中で同時に併存可能である。
エ 情緒的コミットメントとストレスとの間には正の関係が見られる一方で、継続的コミットメントとストレスとの間には負の関係が見られる。
オ 情緒的コミットメントとは、もし組織を去った場合、現状の生活水準を維持できなくなるのではないかという不安心理に基づいた組織コミットメントである。

解説

組織コミットメントに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:規範的コミットメントとは、組織の理念や価値観が自分の信念や倫理観と合致するかどうかを重視する個人の規範意識に基づいた組織コミットメントである。
→ ❌ 誤りです。

規範的コミットメントとは、「組織にとどまるべきだ」という義務感や責任感に基づくコミットメントです。
選択肢の記述は、組織の理念や価値観への共感という意味合いが強いため、情緒的コミットメントに近い内容です。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:継続的コミットメントとは、長期にわたって1つの組織に継続して参加し続けることに対する個人の義務感に基づいた組織コミットメントである。
→ ❌ 誤りです。

継続的コミットメントは、「組織を離れると損失が大きい」「今辞めると不利益がある」といった損得勘定に基づくコミットメントです。義務感に基づくのは規範的コミットメントです。

よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:個人は組織において、情緒的、継続的、規範的コミットメントのうちいずれか1つの心理状態しか経験できないのではなく、3つのコミットメントは個人の中で同時に併存可能である。
→ ✅ 正しいです。

組織コミットメントは、
情緒的コミットメント(愛着・同一化)
継続的コミットメント(損失回避)
規範的コミットメント(義務感)

の3次元モデルで説明されます。
これらは排他的なものではなく、1人の個人の中に同時に存在し得ます。

よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:情緒的コミットメントとストレスとの間には正の関係が見られる一方で、継続的コミットメントとストレスとの間には負の関係が見られる。
→ ❌ 誤りです。

一般的に、情緒的コミットメントは職務満足や心理的健康と正の関係、ストレスとは負の関係を持つとされています。
一方で、継続的コミットメントは義務感や損得計算に基づくため、必ずしもストレスを低下させるとは限りません。

よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:情緒的コミットメントとは、もし組織を去った場合、現状の生活水準を維持できなくなるのではないかという不安心理に基づいた組織コミットメントである。
→ ❌ 誤りです。

組織を去ると損をする、生活水準が維持できないといった損失回避の心理は、継続的コミットメントの説明です。
情緒的コミットメントは、組織への愛着や一体感に基づくものです。

よって、この選択肢は×です。

✅ 以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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