今日は、企業経営理論 R7 第23問について解説します。
企業経営理論 R7 第23問
組織における個人が組織変革に抵抗を示す理由に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 外部環境が変化しているのに、組織内の慣習が従来の安定的かつ効率的な仕事の進め方を維持し強化していることに対して、危機感を抱くから。
イ 組織変革によって、従来よりも仕事の成果がうまく出せなくなることを心配するから。
ウ 組織変革によって、新しい仕事のやり方が少なくとも短期的には従来よりも非効率になると感じるから。
エ 組織変革によって、自らの職務にとって未知で不確実な状態がもたらされることに不安を感じるから。
オ たとえ客観的に外部環境が変化したとしても、偏った情報を収集したり、情報を偏って解釈したりすることで、従来と同じ環境が現在も継続していると考えるから。
解説
組織変革に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは選択肢を見ていきましょう。
今回は、最も不適切な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢ア:外部環境が変化しているのに、組織内の慣習が従来の安定的かつ効率的な仕事の進め方を維持し強化していることに対して、危機感を抱くから。
→ ❌ 誤りです。本肢は「危機感を抱くから」と述べていますが、実際には外部環境が変化しても、従来の慣習を維持しようとする現状維持バイアスが抵抗の理由になります。危機感を抱くのであれば抵抗ではなく変革を支持する方向に働きます。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。本肢は「危機感を抱くから」と述べていますが、実際には外部環境が変化しても、従来の慣習を維持しようとする現状維持バイアスが抵抗の理由になります。危機感を抱くのであれば抵抗ではなく変革を支持する方向に働きます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:組織変革によって、従来よりも仕事の成果がうまく出せなくなることを心配するから。
→ ✅ 正しいです。変革によって自分の能力・パフォーマンスが低下することへの不安は、典型的な抵抗理由のひとつです。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。変革によって自分の能力・パフォーマンスが低下することへの不安は、典型的な抵抗理由のひとつです。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:組織変革によって、新しい仕事のやり方が少なくとも短期的には従来よりも非効率になると感じるから。
→ ✅ 正しいです。新しいやり方は習熟まで時間がかかり、短期的には非効率に感じられるため抵抗が生じます。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。新しいやり方は習熟まで時間がかかり、短期的には非効率に感じられるため抵抗が生じます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エ:組織変革によって、自らの職務にとって未知で不確実な状態がもたらされることに不安を感じるから。
→ ✅ 正しいです。不確実性への不安は、組織変革に対する抵抗理由として非常に一般的です。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。不確実性への不安は、組織変革に対する抵抗理由として非常に一般的です。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢オ:たとえ客観的に外部環境が変化したとしても、偏った情報を収集したり、情報を偏って解釈したりすることで、従来と同じ環境が現在も継続していると考えるから。
→ ✅ 正しいです。自分にとって都合の良い情報だけを集めたり、今までのやり方を正当化するように解釈することで、「変わる必要はない」と思ってしまうことがあります。こうした思い込みによって変革の必要性を感じられず、抵抗が生じます。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。自分にとって都合の良い情報だけを集めたり、今までのやり方を正当化するように解釈することで、「変わる必要はない」と思ってしまうことがあります。こうした思い込みによって変革の必要性を感じられず、抵抗が生じます。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、最も不適切な選択肢を選ぶ問題なので、正解は選択肢アとなります。
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