【過去問解説(経済学)】R3 第5問 (2) 乗数理論

今日は、経済学のR3 第5問 設問2について解説します。

経済学 R3 第5問 設問2

生産物市場の均衡条件は、総需要=総供給である。総需要 AD と総供給 AS が以下のように表されるとき、下記の設問に答えよ。
AD = C + I + G
C = C0 + c(Y – T)
AS = Y
ここで、C は消費、I は投資、G は政府支出、C0 は基礎消費、c は限界消費性向(0 < c< 1 )、Y は所得、T は租税である。

(設問 2 )
景気の落ち込みを回避するための財政政策の効果に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 政府支出の増加額と減税額が同じ規模のとき、景気拡大の効果は政府支出の増加の方が大きい。
b 政府支出の増加額と減税額が同じ規模のとき、両者の景気拡大の効果は等しい。
c 政府支出の増加に必要な財源を増税によってまかなったとしても、政府支出の増加による総需要の拡大効果は増税による総需要の減少分を上回るので、増加させた政府支出の分だけ景気拡大の効果がある。
d 政府支出の増加に必要な財源を増税によってまかなうと、政府支出の増加による総需要の拡大効果は増税による総需要の減少によって相殺されてしまい、景気拡大の効果はなくなってしまう。

〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

解説

乗数理論に関する問題です。

まとめシートでは以下の通りまとめています。

均衡国⺠所得Y*は投資I、政府⽀出G、租税T、限界消費性向c、独⽴消費C0の関数として表せます。
乗数理論とは、これらの変化が国⺠所得にどのような変化を及ぼすのかを説明する理論です。
そして、投資、政府⽀出、租税を変化させたとき、均衡国⺠所得が何倍になるか、ということを⽰すのが、投資乗数、政府⽀出乗数、租税乗数といった乗数です。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢a:その通りです。政府支出乗数と租税乗数を比較すると、政府支出乗数のほうが絶対値が大きいので、政府支出の増加額と減税額が同じ規模のとき、景気拡大の効果は政府支出の増加の方が大くなります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢b:誤りです。選択肢aの説明の通り、景気拡大の効果は政府支出の増加の方が大くなります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢c:その通りです。選択肢aの説明の通り、政府支出乗数と租税乗数を比較すると、政府支出乗数のほうが絶対値が大きいので、政府支出の増加に伴う総需要は増税により拡大し、総需要の減少分を上回ります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢d:誤りです。選択肢cで説明の通りです。
よって、この選択肢は×です。

以上から、aとcが〇ですので、正解は選択肢アとなります。

設問1の解説はこちら

 

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