今日は、運営管理のR3 第8問について解説します。
製造プロセスのデジタル化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア CADを導入することで複数台のNC工作機がコンピュータで結ばれ、効率的な設備の運用が可能となった。
イ CAEを導入することで樹脂や金属製の立体物が造形され、開発コストの低減と開発期間の短縮が可能となった。
ウ CAMを導入することでCADと連携したマシニングセンタへの指示プログラムが作成され、熟練工の高度な加工技術を再現することが可能となった。
エ 3次元CADと3Dプリンタを連携させることで構造解析・流体解析等のシミュレーションがコンピュータ上で可能となり、開発コストの低減と開発期間の短縮につながった。
解説
生産情報システムのCAD,CAM,CAE関する問題です。
一次試験の知識では難易度が高い方ですが、二次試験でもこれらの用語が使われる場合がありますので、それぞれの用語の意味をしっかりと覚えていきましょう。
生産情報システムについて、まとめシートでは以下の通りまとめています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:CADは、Computer Aided Design の略で、製品の形状などのモデルをコンピュータの中で作成して、解析・処理をすることで設計するシステムです。よって、生産機械との連携による効率化には直接関連しません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:選択肢の説明は、形状を3 次元で表した3D CADの説明です。ちなみに、CAEとは Computer Aided Engineering の略で、CADで作った設計データをもとにコンピュータ上でシミュレーションを行うシステムのことです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:その通りです。CAMはComputer Aided Manufacturing の略で、コンピュータ内部に作成されたモデルに基づいて、CADで生産に必要な情報を生成し、それをもとにCNC やMCなどの工作機械を動かすシステムのことです。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エ:選択肢の説明はCAEに関する説明です。よって、「3次元CAEを導入することで構造解析・流体解析等のシミュレーションがコンピュータ上で可能となり…」という説明であれば適切です。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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