【過去問解説(運営管理)】R7 第8問 工場の管理指標

今日は、運営管理 R7 第8問について解説します。

運営管理 R7 第8問

工場の管理指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 工場ごとの無災害稼働日数の差異を調査する目的で、操業度差異を算出した。
イ 従業員の作業効率を調査する目的で、平均活性示数を算出した。
ウ 生産された適合品数の割合を調査する目的で、度数率を算出した。
エ 製造工程での月間の最大生産可能数を調査する目的で、工程能力指数を算出した。
オ 導入した設備の停止ロスを調査する目的で、時間稼働率を算出した

解説

工場の管理指標に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

「選択肢ア:工場ごとの無災害稼働日数の差異を調査する目的で、操業度差異を算出した
→ ❌ 誤りです。
操業度差異とは、財務・会計の原価計算で学習しますが、標準原価計算などで、実際の稼働度と標準稼働度との差を分析する指標です。無災害日数のような安全面とは関係ありません。
よって、この選択肢は×です。

「選択肢イ:従業員の作業効率を調査する目的で、平均活性示数を算出した。
→ ❌ 誤りです。
作業効率の把握には「稼働率」用いられます。
平均活性示数(作業活性示数)は、作業者の動作観測(稼働分析)における作業スピードの補正係数であり、通常は時間研究(標準時間設定)などに用います。
よって、この選択肢は×です。

「選択肢ウ:生産された適合品数の割合を調査する目的で、度数率を算出した。
→ ❌ 誤りです。
生産された適合品数の割合を調査する目的で、使用するのは「良品率」です。度数率とは、災害の頻度を時間的な比率で表すものです。
よって、この選択肢は×です。

「選択肢エ:製造工程での月間の最大生産可能数を調査する目的で、工程能力指数を算出した。
→ ❌ 誤りです。
工程能力指数とは、製品の品質のばらつきを表す指数で、品質が定められた規格の範囲にどれだけ安定して収まっているかを示すものです。生産可能数や生産能力を表す指標ではありません
よって、この選択肢は×です。

「選択肢オ:導入した設備の停止ロスを調査する目的で、時間稼働率を算出した。
→ ✅ 正しいです。
時間稼働率とは、設備を動かしている負荷時間のうち、実際に設備が稼働していた時間の割合を表す指標です。
設備の停止ロスを把握する目的で時間稼働率を求めるのは適切です。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正解は選択肢オとなります。

 

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