【過去問解説(企業経営理論)】H30 第20問 オープンイノベーション

今日は、企業経営理論 H30 第20問 について解説します。

 企業経営理論 H30 第20問

イノベーションを起こすために必要な専門知識が社会に分散し、オープンイノベーションや企業間システムの重要性が高まるとともに、オープンイノベーションの解釈も広く多義的になってきている。
チェスブローが提唱したオリジナルのオープンイノベーションや企業間システムに関する記述として、最も適切なものはどれか。


ア オープンイノベーションは、基盤技術の開発などのコラボレーションというよりも、事業化レベルのコラボレーションを促進するという特徴がある。
イ オープンイノベーションを促進するためには、ネットワーク外部性がある製品を開発している企業同士が共通の規格を採用する必要がある。
ウ オープンイノベーションを通じて、自社内で技術開発投資を行う必要がなくなるため、コストやリスクを負担することなく、新製品を開発できるメリットがある。
エ 自社内の非効率な業務のアウトソースを通じて、オープンイノベーションを低コストで行うことができるようになる。
オ 製品アーキテクチャーがモジュラー化するほど垂直統合が進むため、企業間の水平的連携システムを通じたオープンイノベーションが重要にな。

解説

オープンイノベーションに関する問題です。
まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:その通りです。オープンイノベーションのメリットに、専門性の高い外部の組織との連携により開発のスピードアップにつながるという点があります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:誤りです。ネットワーク外部性がある製品を開発している企業同士というのは、市場では競合にあたります。オープンイノベーションの目的は外部の専門性の活用により開発のスピードアップや開発自体のレベルを上げるものですので、選択肢のような競合同士で同じ規格を採用するという必要はありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。オープンイノベーションのメリットに、企業内部のみで開発する場合より開発コストが軽減できることがありますが、アウトソーシングなどで企業内部のコストが全く不要とはなるというわけではありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。オープンイノベーションの目的は、大学や他社など外部に存在するアイディアの活用であり、非効率な業務のアウトソースではありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。モジュラー化が進むと「水平統合」が促進されます
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢アとなります。

 

 

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