今日は、 第問について解説します。
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
現代社会には、さまざまな広告①が存在する。企業は、現代の消費者に有効な広告戦略を立案するために、広告が消費者の心理や行動に及ぼす影響②を理解する必要がある。
(設問 1 )
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア インターネット広告は、インターネットに慣れ親しんだデジタル・ネイティブ世代に対して、製品やサービスの認知率や購入率の点で大きな影響を与えるが、紙媒体の広告は、これらの世代に対して、製品やサービスの認知率や購入率の点でほとんど影響を与えない。イ おとり広告は、広告に表記している製品を店舗で保有していない場合はもちろん、メーカー、サイズ、デザインなどの点で広告の表記とは異なる製品しか置いていない場合も、公正取引委員会の規制の対象となる。しかし、広告の表記に反して販売数量や販売時間の制限を行ったとしても、広告製品が実際に店舗で販売されている場合には、規制の対象とならない。
ウ 公共広告は、環境、福祉、教育、人権などの社会的、公共的な問題についての理解や解決を目的として実施する広告であり、公益社団法人 AC ジャパンというボランティア組織などによって行われる。AC ジャパンによる公共広告の広告主には、業界団体や企業が含まれる。
エ 広告主にとって原則無料のパブリシティは、情報の掲載決定権が媒体側にあるため、消費者にとって広告よりも信頼性が高いという特徴がある。しかし、有料形態のペイド・パブリシティは、企業が情報を管理することができるため、消費者にとっての信頼性は通常の広告よりも低くなる。
解説
広告に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

解説
広告に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
→ ❌ 誤りです。
インターネット広告は確かにデジタル・ネイティブ世代に対して有効ですが、紙媒体の広告がまったく影響を与えないわけではありません。
広告媒体にはそれぞれ特性があり、ターゲットに応じてテレビ・新聞・雑誌・ラジオ・インターネット広告・屋外広告・DMなどを使い分けることが基本です。
「紙媒体の広告はデジタル・ネイティブ世代に対してほとんど影響を与えない」という点が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
おとり広告とは、実際には販売する意思がない商品や、ごく少量しか販売しない商品を宣伝して客を誘引する不当な広告のことです。
販売数量や販売時間を広告と異なる形で制限した場合も、景品表示法上の不当表示に該当し得るため、規制の対象外とはなりません。
「広告製品が販売されていれば数量や時間を制限しても規制対象とならない」という点が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
→ ✅ 正しいです。
公共広告は、環境・福祉・教育・人権などの社会的・公共的課題に対する理解促進を目的として実施される広告です。
ACジャパン(旧・公共広告機構)などの非営利団体が中心となって行い、スポンサーとして企業や業界団体も参加しています。
営利目的ではなく、社会的メッセージを広く伝えることを目的としている点が特徴です。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エ:広告主にとって原則無料のパブリシティは、情報の掲載決定権が媒体側にあるため、消費者にとって広告よりも信頼性が高いという特徴がある。しかし、有料形態のペイド・パブリシティは、企業が情報を管理することができるため、消費者にとっての信頼性は通常の広告よりも低くなる。
→ ❌ 誤りです。
パブリシティは、企業がメディアに情報を提供し、メディアの判断で報道・掲載してもらう宣伝活動であり、原則無料で行われます。そのため、広告よりも信頼性が高いとされます。
一方、ペイド・パブリシティは費用を支払って記事やニュースを掲載してもらうもので、実質的には広告と同様の扱いです。
「ペイド・パブリシティは広告よりも信頼性が低くなる」という点が誤りです。信頼性は通常の広告と同等に評価されます。
よって、この選択肢は×です。
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