【過去問解説(企業経営理論)】R5(再試) 第20問 就業規則・労働契約

今日は、企業経営理論のR5(再試)第20問について解説します。

 R5(再試)企業経営理論 第20問

労働基準法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 常時 5 人の労働者を使用することになった使用者は、就業規則を遅滞なく所轄労働基準監督署長に届け出なければならない。
イ 使用者は、児童を労働者として使用する場合は、児童の健康及び福祉に有害でなく、かつ、その労働が軽易なものについては、当該児童が満 13 歳に達していれば、所轄労働基準監督署長の許可を受けることなく修学時間外に使用することができる。
ウ 使用者は、労働者との間で、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
エ 労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し誠実に履行する義務は、使用者に対してのみ課されており、労働者には課されていない。

解説

組織均衡論に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
就業規則を遅滞なく所轄労働基準監督署長に届け出なければならないのは、常時 10 人の労働者を使用することになった使用者です。5人ではありません。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。
使用者は、児童を労働者として使用する場合は、満13歳以上の児童であって映画や演劇、商業といった非工業的業種であれば、次の要件を満たすことで例外的に使用することが可能です。
(1)児童の健康及び福祉に有害でないこと
(2)労働が軽易なものであること
(3)所轄労働基準監督署長の許可を受けること
(4)修学時間外に使用すること
この選択肢は「所轄労働基準監督署長の許可を受けることなく」としているため×です。

選択肢ウ:この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。
労働者及び使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し、誠実に各々その義務を履行しなければなりません。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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