【過去問解説(企業経営理論)】R7 第4問 ダイナミック・ケイパビリティ#中小企業診断士試験

今日は、企業経営理論 R7 第4問について解説します。

企業経営理論 R7 第4問

ダイナミック・ケイパビリティに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア ダイナミック・ケイパビリティは、企業が外部環境への依存度を下げ、完全に独立した運営を実現する能力を指す。
イ ダイナミック・ケイパビリティは、既存の経営資源を活用することで、成熟期の安定的な市場環境で競争優位性を得る能力を指す。
ウ ダイナミック・ケイパビリティは、競合他社からの模倣によって追いつかれないように、業務プロセスの効率化を一層追求する能力を指す。
エ ダイナミック・ケイパビリティは、顧客に独自の価値を提供し、かつ競合他社からの模倣を防ぐことを可能にする、現在の市場において競争優位性を獲得する基盤となる中核的な能力を指す。
オ ダイナミック・ケイパビリティは、市場環境の変化を知覚し、新たなビジネス機会を活かし、必要時には既存の経営資源やプロセスを再構成する能力を指す。

解説

ダイナミック・ケイパビリティに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:ダイナミック・ケイパビリティは、企業が外部環境への依存度を下げ、完全に独立した運営を実現する能力を指す。
→ ❌ 誤りです。
ダイナミック・ケイパビリティは、外部環境から独立する能力ではありません。
むしろ、外部環境の変化を敏感に捉え、それに適応する能力を指します。
つまり、「外部環境への依存を断つ」のではなく、「外部環境の変化に対応する」概念です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:ダイナミック・ケイパビリティは、既存の経営資源を活用することで、成熟期の安定的な市場環境で競争優位性を得る能力を指す。
→ ❌ 誤りです。
成熟期の安定的市場で、既存資源を効率的に活用する能力は、オーディナリー・ケイパビリティ(通常能力)の説明です。
ダイナミック・ケイパビリティは、変化が激しい不確実な環境で発揮される能力です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:ダイナミック・ケイパビリティは、競合他社からの模倣によって追いつかれないように、業務プロセスの効率化を一層追求する能力を指す。
→ ❌ 誤りです。
業務プロセスの効率化は重要ですが、それ自体は既存プロセスの改善にとどまります。
ダイナミック・ケイパビリティは、必要に応じてプロセスそのものを作り替える再構成能力を含みます。
単なる効率化に限定している点が誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:ダイナミック・ケイパビリティは、顧客に独自の価値を提供し、かつ競合他社からの模倣を防ぐことを可能にする、現在の市場において競争優位性を獲得する基盤となる中核的な能力を指す。
→ ❌ 誤りです。
この説明は、コア・コンピタンスRBV(リソース・ベースド・ビュー)における競争優位の源泉の説明です。
ダイナミック・ケイパビリティは、「現在の市場での競争優位」ではなく、将来の変化に対応し続ける能力に焦点があります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:ダイナミック・ケイパビリティは、市場環境の変化を知覚し、新たなビジネス機会を活かし、必要時には既存の経営資源やプロセスを再構成する能力を指す。
→ ✅ 正しいです。
市場環境の変化を知覚し、機会を捉え、経営資源やプロセスを再構成するという説明は、ダイナミック・ケイパビリティの定義そのものです。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正解は選択肢オとなります。

 

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