【過去問解説(財務・会計)】R7 第23問 先渡取引と先物取引

今日は、財務・会計 R7 第23問について解説します。

財務・会計 R7 第23問

先渡取引(フォワード)と先物取引(フューチャー)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 先物取引では、最終取引日までの間に決済不能となるリスクが存在するため、証拠金が必要とされる。
イ 先物取引では、諸条件は取引当事者間で任意に決定される。
ウ 先渡取引では、取引開始日が含まれる月を限月という。
エ 先渡取引では、取引所取引なので価格以外の諸条件は決定済みである。

解説

先渡取引と先物取引に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

選択肢ア:先物取引では、最終取引日までの間に決済不能となるリスクが存在するため、証拠金が必要とされる。
→ ✅ 正しいです。
先物取引は取引所で行われ、相手方の信用リスク(決済不能リスク)を低減するため、証拠金制度が採用 されています。
価格変動に応じて証拠金を調整する、時価評価(マージン方式)も特徴です。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢イ:先物取引では、諸条件は取引当事者間で任意に決定される。
→ ❌ 誤りです。
先物取引は取引所取引であり、数量、品質、受渡時期などすべて標準化された条件で取引されます。
当事者間で自由に決められるのは先渡取引(フォワード)です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:先渡取引では、取引開始日が含まれる月を限月という。
→ ❌ 誤りです。
限月(げんげつ)は先物取引の用語であり、受渡・決済が行われる特定の月を指します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:先渡取引では、取引所取引なので価格以外の諸条件は決定済みである。
→ ❌ 誤りです。
先渡取引(フォワード)は 店頭取引 であり、取引所取引ではありません。
価格・数量・品質・受渡し条件など、すべて当事者間で自由に決定できるのが特徴です。
よって、この選択肢は×です。
✅ 以上から、正解は選択肢アとなります。

 

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