【過去問解説(経済学)】H29第12問 無差別曲線

経済学の2回目は無差別曲線に関する問題について解説します。

この問題は、費用曲線に関する基本的な知識を聞いている問題で、特に難しい計算も必要としないため、ぜひ正解できるようになりましょう。

 

H29 経済学 第12問

無差別曲線は、一般に、原点に対して凸型をした右下がりの曲線である。しかしながら、その形状は消費者の好みなどによって変わることがある。下図のような形状の無差別曲線に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。


 

[解答群]
ア Aさんは、喫茶店でコーヒーを1杯飲むとき、必ず角砂糖を1個だけ入れる。このとき、X 財をコーヒー、Y 財を角砂糖とした場合の無差別曲線は図のようになる。
イ Bさんは、発泡酒が大好きであるが、どのブランドでもよいと思っている。
このとき、ある2つのブランドの発泡酒を X財、Y財とした場合の無差別曲線は図のようになる。
ウ Cさんは、ゴルフに興味があり、野球には興味がない。このとき、X財をゴルフの観戦チケット、Y財を野球の観戦チケットとした場合の無差別曲線は図のようになる。
エ Dさんは、その日の気分により、お昼におにぎりとパンのどちらかを選んで購入する。このとき、X 財をおにぎり、Y 財をパンとした場合の無差別曲線は図のようになる。

 

 

X財に対して垂直な無差別曲線が出てきました。

初めて見る図にびっくりするかもしれませんが、まずは冷静にこの無差別曲線の意味について考えてみましょう。

X財に対して垂直な無差別曲線ということは、X財がU個の場合の効用はY財が何個であっても変わらないということを意味していると捉えることができます。

イメージがつくように具体的な数字を入れて考えてみると、X財が1個のときの効用はY財が1個だろうが100個だろうが同じで、Y財の個数に関係なくX財が増えれば増えるほど効用が高くなっていく、ということです。

これはつまり、X財には興味があるけど、Y財には全く興味がない人の無差別曲線だろうと考えることができます。

 

それを踏まえたうえで選択肢を見てみると、選択肢ウのCさんはX財には興味があって、Y財には興味がない、ということなので、上記で検討した内容と一致します。
そのため、正解はウと判断することができます。

 

 

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