今日は、運営管理 R5(再試)第14問について解説します。
設備保全に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 生産保全の目的は、設備の計画、設計・製作から運用・保全を経て廃棄、再利用に至る過程で発生するライフサイクルコストを最小にすることによって経営に貢献することである。
b 設備保全は、設備の性能を維持するために、設備の劣化防止、劣化測定および劣化回復の諸機能を担う、日常的または定期的な計画、点検、検査、調整、整備、修理、取替えなどの諸活動の総称である。
c 定期保全は、設備の劣化傾向を設備診断技術などによって管理し、故障に至る前の最適な時期に最善の対策を行う方法である。
d 予防保全は、アイテムの劣化の影響を緩和し、かつ、故障の発生確率を低減するために行う保全である。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:正 d:誤
イ a:正 b:正 c:誤 d:正
ウ a:正 b:誤 c:正 d:正
エ a:誤 b:正 c:正 d:正
オ a:誤 b:正 c:誤 d:正
解説
設備保全に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それではa~dの記述をみていきましょう。
a:生産保全の目的は、設備の計画、設計・製作から運用・保全を経て廃棄、再利用に至る過程で発生するライフサイクルコストを最小にすることによって経営に貢献することである。
→〇正しいです
生産保全は、設備のライフサイクル全体を通じて総合的に管理し、コストを最小化することによって経営貢献を目指すものです。
b:設備保全は、設備の性能を維持するために、設備の劣化防止、劣化測定および劣化回復の諸機能を担う、日常的または定期的な計画、点検、検査、調整、整備、修理、取替えなどの諸活動の総称である。
→正しいです
〇設備保全とは、設備の機能維持を目的として行うすべての活動の総称であり、予防・点検・修理等が含まれます。
c:定期保全は、設備の劣化傾向を設備診断技術などによって管理し、故障に至る前の最適な時期に最善の対策を行う方法である。
→×誤りです
設備が故障する前に行う保全活動のうち、周期を決めて定期的に行うものが定期保全です。
選択肢の記述は予知保全に関する説明だと思われます。
d:予防保全は、アイテムの劣化の影響を緩和し、かつ、故障の発生確率を低減するために行う保全である。
→正しいです
〇予防保全は、劣化を前提に、故障の発生を未然に防ぐことを目的とした保全です。
以上から、a:正 b:正 c:誤 d:正 ですので
正解は選択肢イとなります。
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