【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第10問 工程分析

今日は、運営管理 R5(再試) 第10問 について解説します。

 運営管理 R5(再試) 第10問

JIS で定義される工程分析に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 工程分析では、生産対象物が製品になる過程などを系統的に、対象に適合した図記号で表して調査・分析をする。
b 工程図記号には、 5 つの基本図記号と 3 つの補助図記号の他に複合記号がある。
c 工程図記号は、形状に変化を与える加工工程、位置に変化を与える運搬工程、数量または品質の基準に対する合否を判定する検査工程に大別される。
d 作業者工程分析では、原材料、部品などの生産対象物が製品になる過程が工程図記号で表される。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:正
イ a:正  b:誤  c:正  d:誤
ウ a:正  b:誤  c:誤  d:誤
エ a:誤  b:正  c:誤  d:正
オ a:誤  b:誤  c:正  d:正

解説

工程分析に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

a:
工程分析では、生産対象物が製品になる過程などを系統的に、対象に適合した図記号で表して調査・分析をする。
〇適切です。

工程分析とは、生産対象物(原材料、部品など)が製品になるまでの過程を、JISで定められた図記号を用いて系統的に表現・分析する手法です。目的は工程全体のムダを排除することにあります。
選択肢の説明の通り、工程分析は図記号を使って対象を体系的に表現する手法であるため、記述aは〇適切です。

b:
工程図記号には、 5つの基本図記号と 3つの補助図記号の他に複合記号がある。
×不適切です。

JISに定められた工程図記号には、5つの基本図記号(加工、運搬、検査、停滞、貯蔵)と3つの補助図記号(くず、結合、分離)がありますが、「複合記号」はJISで定義されていません。
つまり、「複合記号がある」という部分が誤りです。
よって記述bは×不適切です。

c:
工程図記号は、形状に変化を与える加工工程、位置に変化を与える運搬工程、数量または品質の基準に対する合否を判定する検査工程に大別される。
×不適切です。

工程図記号の基本分類は5種類で、加工、運搬、検査、停滞、貯蔵です。本選択肢では「停滞」と「貯蔵」が記載されいません。
つまり、「工程図記号に大別されるのは加工、運搬、検査である」という記述が誤りであり、正しくは「加工、運搬、検査、停滞、貯蔵の5分類である」です。
よって記述cは×不適切です。

選択肢d:
作業者工程分析では、原材料、部品などの生産対象物が製品になる過程が工程図記号で表される。
×不適切です。

作業者工程分析は、人(作業者)の動作や工程を対象とした分析であり、対象物(部品や材料)の流れを記述するものではありません。
原材料、部品などの生産対象物が製品になる過程が工程図記号で表されるのは「物の工程分析」です。
よって記述dは×不適切です。

以上から、a:正  b:誤  c:誤  d:誤ですので
正解は選択肢ウです。

 

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