【過去問解説(運営管理)】R7 第11問 TPM

今日は、R7 運営管理 第11問について解説します。

 R7 運営管理 第11問

 TPMでは、生産部門をはじめとした開発、営業、管理などの全部門が参加して、不良ゼロ・故障ゼロ・災害ゼロの実現に向けて重複小集団活動が実施される。TPMに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 事後保全の一種である時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)では、発生した設備故障を一定期間ごとにとりまとめ、重点課題と対応策が検討される。
イ 自主保全の最初の3 ステップでは、発生源・困難箇所の対策、自主保全仮基準の作成、総点検が行われる。
ウ 集中保全では、設備の運転部門(主に、製造部門)が中心となり、ある特定の期間に集中して設備の保全活動が実施される。
エ 保全予防では、過去の保全実績の情報を用いて、設備の計画・設計の段階で将来の故障やトラブルを排除する活動が行われる。
オ 予備品管理では、MTTRだけでなくMTBFの短期化に向けて、設備の部品を計画的かつ経済的に調達、保管、出庫する方法が検討される。

解説

TPMに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

選択肢ア:
→ ❌ 誤りです。
時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)は、事後保全ではなく予防保全の一種です。設備の稼働時間や使用期間を基準にして、定期的に点検や部品交換を行う保全方式であり、「発生した設備故障を一定期間ごとにとりまとめる」という記述は誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:
→ ❌ 誤りです。
自主保全の最初の3ステップは、①初期清掃、②発生源・困難箇所対策、③自主保全仮基準の作成です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:
→ ❌ 誤りです。
集中保全は、一般的に設備保全部門が中心となり実施されます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:
→ ✅ 正しいです。
保全予防は、過去の保全実績などを活用し、設備の計画・設計段階で将来発生し得る故障やトラブルを予防する活動です。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢オ:
→ ❌ 誤りです。
予備品管理は、必要な時に必要な予備部品を使用できるようにすることにより、主にMTTR(平均修理時間)の短縮化に寄与します。MTBF(平均故障間隔)には影響しないため、この記述は誤りです。
よって、この選択肢は×です。

✅ 以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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