【過去問解説(運営管理)】R7 第19問 自工程保証

今日は、R7 運営管理 第19問について解説します。

 R7 運営管理 第19問

 各工程において品質を作り込む自工程保証の考え方が重要である。そのための仕組みとして、「自工程で発生した不適合品の次の工程への流出を抑制する仕組み」と、「自工程での不適合品の発生そのものを抑制する仕組み」との2 つに分類した場合、後者に該当する仕組みの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 切削のたびに寸法を測定し、仕様より短くなった場合には機械が停止し、ワークを自動で取り外す仕組み。
b 製品の仕様とは異なるNC加工プログラムを選択できない仕組み。
c 垂直方向の孔あなをあける作業で、ドリルが垂直方向にしか動かないように制限する仕組み。
d 塗装の状態を確認し、色むらがあればラインアウトする仕組み。

〔解答群〕
ア aとb
イ aとbとc
ウ aとd
エ bとc
オ cとd

解説

自工程保証に関する問題です。
自工程保証とは、自分の工程で不良品を発生させず、後工程に不良品を流さないように、品質を保証することです。これは、後工程を「お客様」と捉え、不良品を流出させないという考え方に基づいています。

a:
→ ❌ 誤りです。

切削のたびに寸法を測定し、仕様外の場合に機械停止・ワーク取り外しを行う仕組みは、「自工程で発生した不適合品の次の工程への流出を抑制する仕組み」に該当します。したがって「自工程での不適合品の発生そのものを抑制する仕組み」ではありません。
よって、この選択肢は×です。

b:
→ ✅ 正しいです。
製品の仕様と異なるNCプログラムを選択できない仕組みは、誤った加工条件による不適合品の発生を防ぐため、「自工程での不適合品の発生そのものを抑制する仕組み」に該当します。
よって、この選択肢は〇です。

c:
→ ✅ 正しいです。

ドリルの動きを垂直方向に制限する仕組みは、作業ミスによる不適合品の発生を防ぐため、「自工程での不適合品の発生そのものを抑制する仕組み」に該当します。
よって、この選択肢は〇です。

d:
→ ❌ 誤りです。

色むらがあればラインアウトする仕組みは、「自工程で発生した不適合品の次の工程への流出を抑制する仕組み」に該当します。したがって「自工程での不適合品の発生そのものを抑制する仕組み」ではありません。
よって、この選択肢は×です。

✅ 以上から、正しい記述はbとcですので、正解は選択肢エとなります。

 

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