【過去問解説(財務・会計)】R8 第15問 MM理論 #中小企業診断士試験

今日は、 財務・会計 R8 第15問について解説します。

財務・会計 R8年度 第15問

モジリアーニ・ミラー理論を説明している記述として、最も適切なものはどれか。なお、株式市場は完全で、取引コストは存在しないものとし、選択肢における企業価値は負債の価値と自己資本の価値の合計額を意味する。

ア 企業は資金調達において、株式、負債、内部資金の順に資金を調達する。
イ 法人税と債務不履行リスクがともに存在する場合、自己資本比率が高まると企業価値は高くなる。
ウ 法人税は存在するが債務不履行リスクが存在しない場合、負債比率が高まると企業価値は高くなる。
エ 法人税も債務不履行リスクも存在しない場合、企業価値は資本構成によって異なる。

解説

MM理論に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:
→ ❌ 誤りです。
これは「ペッキングオーダー理論」というものです。
ペッキングオーダー理論は実証研究を踏まえ、企業の多くが資金調達においては、まず内部留保を活用し、不足部分をまず負債(借入や社債)、そして最終手段として株式発行を行っているという理論です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:
→ ❌ 誤りです。
MM理論では、法人税と債務不履行リスクがともに存在する場合、負債比率が高まると企業価値は高くなります。
ただ、債務不履行リスクがある場合、一定水準より負債比率が高まると企業価値は低下していきます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:
→ ✅ 正しいです。
法人税は存在するが債務不履行リスクが存在しない場合、負債比率が高まると企業価値は高くなります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:
→ ❌ 誤りです。
法人税も債務不履行リスクも存在しない場合、企業価値は資本構成によって異なりません(どの資本構成でも同じになります)。
よって、この選択肢は×です。
✅ 以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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