【過去問解説(財務・会計)】R2 第22問 資本資産評価モデル(CAPM)

今日は、財務・会計 R2 第22問について解説します。

 財務・会計 R2 第22問

以下の文章は、資本資産評価モデル(CAPM)について説明したものである。文中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔A〕 は、安全証券と〔B〕 との組み合わせによる〔C〕 の期待値と標準偏差との関係を、〔B〕との関連において明らかにするものである。しかしながら、〔A〕 の対象は 〔C〕に限定されるから、それ以外のポートフォリオや証券について、その期待収益率とリスクとの関係を〔A〕から知ることはできない。それを明らかにするのが〔D〕であり、資本資産評価モデル(CAPM)にほかならない。

〔解答群〕
ア A:資本市場線       B:効率的ポートフォリオ
C:市場ポートフォリオ   D:証券市場線
イ A:資本市場線       B:市場ポートフォリオ
C:効率的ポートフォリオ  D:証券市場線
ウ A:証券市場線       B:効率的ポートフォリオ
C:市場ポートフォリオ   D:資本市場線
エ A:証券市場線       B:市場ポートフォリオ
C:効率的ポートフォリオ  D:資本市場線

解説

CAPMに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

 

CAPMと2つの線(資本市場線・証券市場線)について
【 資本市場線】
無リスク資産と市場ポートフォリオの組み合わせで作られる線。
投資家が取れる効率的ポートフォリオ(市場ポートフォリオを含む)の期待収益率とリスク(標準偏差)の関係を示す。

【 証券市場線】
CAPMの中心的な直線で、個別証券や非効率ポートフォリオのリスクと期待収益率の関係を示す。


それでは問題をみていきましょう。

「A は、安全証券と B との組み合わせによる C の期待値と標準偏差との関係を、Bとの関連において明らかにするものである」

→ということですので、資本市場線に関する説明ということが分かります。
そのため

Aは「資本市場線」

Bは「市場ポートフォリオ」

Cは「効率的ポートフォリオ」
が入ります。

「それを明らかにするのがDであり、資本資産評価モデル(CAPM)にほかならない。」

ここで出てくるDには「証券市場線」が入ります。
つまり、資本市場線では効率的ポートフォリオのみを扱うが、非効率な個別証券も扱えるようにしたのがCAPM=証券市場線という関係です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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