今日は、財務・会計 R5(再試)第14問(1)について解説します。
財務・会計 R5(再試)第14問(1)
以下の資料はE社の連結財務諸表に基づいて計算された財務指標を示している。
この資料に基づき、下記の設問に答えよ。なお、株主資本、自己資本および純資産は同額である。
財務指標 | 数値 | 単位 |
---|---|---|
自己資本比率 | 60.00 | % |
配当性向 | 36.00 | % |
株主資本配当率(DOE) | 3.42 | % |
株価収益率(PER) | 16.00 | 倍 |
(設問 1 )
E社の ROE として、最も適切なものはどれか。
ア 1.23 %
イ 5.34 %
ウ 5.70 %
エ 9.50 %
解説
株価の指標に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは計算していきます。
ROE=E/Bで計算できます(E=当期純利益、B=純資産)が、本問ではE、Bの値がそれぞれ分かりません。
そこで、まずは【資料】で与えられたデータをすべて記号を使った式で表します。
本問の場合の各指標は以下のように表せます。
財務指標 | 数値 | 分数表記 | 記号の意味 |
---|---|---|---|
自己資本比率 | 60% | E/A = 6/10 | 自己資本 / 総資産 |
配当性向 | 36% | D/B = 36/100 | 配当 / 利益 |
株主資本配当率(DOE) | 3.42% | D/E = 342/10000 | 配当 / 自己資本 |
株価収益率(PER) | 16倍 | P/B = 16/1 | 株価 / 利益 |
与えられたデータを記号で表した各指標を見ると
ROEは、配当性向(D/B)と株主資本配当率(DOE)を使って、別に式に置き換えることが出来そうです。
それぞれ、与えられた数字を入れていくと
以上から、正解は選択肢エとなります。
設問2の解説はこちら
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