【過去問解説(企業経営理論)】H24 第7問 PPM

今日は企業経営理論H24第7問のPPMに関する問題について解説します。

 

H24 第7問

戦略事業単位とプロダクト・ポートフォリオ・マトリックスに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 資金の投入によって成長市場で競争優位の実現を期待できる「金のなる木」の選択は重要であり、競争優位性を期待できない「負け犬」事業からは事業担当者へのインセンティブを考慮して撤退を検討する必要がある。
イ 戦略事業単位の責任者は、当該事業の成功に必須の技術、製造、マーケティングに関して、計画の範囲内で自由に対処できる。
ウ 「花形商品」の事業は、「負け犬」ではなく「問題児」の中の特定の事業に対する集中的な投資の主要な資金供給源として重要である。
エ プロダクト・ポートフォリオ・マトリックスの考え方は、外部からの資金調達を考慮して低コスト戦略を重視している。
オ プロダクト・ポートフォリオ・マトリックスの考え方は、主として事業の財務面だけではなく、事業間のマーケティングや技術に関するシナジーも重視している。

解説

それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
PPMに関して基本的な内容が問われています。
できれば、正解の選択肢を当てるだけではなく誤りの選択肢についてもどこがなぜ誤りなのか説明できるようになりましょう。

選択肢アについて、「資金の投入によって成長市場で競争優位の実現を期待できる」のは「金のなる木」ではなく、「花形」または「問題児」です。そのため、この選択肢は×です。

選択肢イは、特に誤りの記述が見当たりませんので〇と判断できます。
心配な場合は念のため他の選択肢を見てから判断を行います。

選択肢ウについて、資金供給源となるのは「花形」ではなく「金のなる木」です。「花形」はまだまだ資金の投入が必要です。そのため、この選択肢は×です。

選択肢エについて、PPMは外部からの資金調達は考慮されていませんので×です。

選択肢オについて、PPMは事業間のシナジーが考慮されていないため×です。

以上から正解は選択肢イとなります。

 

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