【過去問解説(企業経営理論)】H26 第17問 人的資源管理

今日は企業経営理論H26第17問から組織学習の問題を取り上げます。

 

H26 第17問

目標による管理であるMBO(management by objectives)プログラムの原理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 経営理念に直接結び付くことによって、自らが働く社会的意義を感じられるようになる。
イ 個別の目標と組織全体の目標が統合されないという欠陥がある。
ウ 職務内容の管理だけではなく、動機づけのための手段として利用される。
エ 特定の期限を設けず、フィードバックを繰り返して行動の結果を振り返りながら、絶えず行動を修正できるようにする。
オ 目標を与える管理者による、トップダウンの管理方法である。

MBOとは、上司と部下で相談して目標を設定しその達成度を評価するという評価手法でした。MBOのメリットとしては、目標を達成するために従業員が創意工夫を行うことによる従業員のモチベーションが向上する、目標設定の過程で上司と部下の間で十分なコミュニケーションが生じる、という点が挙げられます。それに対し、デメリットとしては、目標を達成しやすいようにわざと低い目標を立てがちである、業務によって目標に大きな違いがあるため評価の公平性が担保しにくいといった点が挙げられます。

 

それではこれを踏まえて、それぞれの選択肢を見てみましょう。
 

選択肢アは、確かに経営理念を踏まえた目標を設定することで働く意義を考える機会になるという面はありそうです。
ただ、「直接結び付く」かというと疑問符がつきます。
そのため最初に読んだ段階では×に近い△、と考えられるでしょう。

選択肢イについては、MBOは冒頭でも説明した通り、上司と部下で相談して目標を決めるため、「個別の目標と組織全体の目標が統合されない」とは言い切れません。よってこの選択肢は×です。

選択肢ウについては、冒頭の説明の通り、モチベーション向上のための手段として使われることもあるため〇です。

選択肢ウが明らかに〇ですので、×に近い△とした選択肢アはやっぱり×となります。

念のため選択肢エとオも見てみます。

選択肢エは、「特定の期限を設けず」とありますが、MBOは目標管理の方法なので、基本的には期限のある目標を立てます。よってこの選択肢は×です。

選択肢オについては、MBOは上司と部下で相談して目標を設定するため、「トップダウンの管理方法である」とは言えません。よってこの選択肢は×です。

以上から正解は選択肢ウとなります。

 

 

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