【過去問解説(企業経営理論)】H28第1問 ドメイン

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こんにちは。まとめシート著者の野網です。

今日から過去問解説を再開したいと思います。

これまでH30の過去問を中心に解説してきましたが、今回からはまとめシートの「超重要」とした論点を中心にもう少し古い問題に遡って解説したいと思います。

 

まず、今日は企業経営理論のドメインからH28第1問を取り上げます。

 

第1問
ドメインの定義、および企業ドメインと事業ドメインの決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 事業ドメインに関する企業内の関係者間での合意を「ドメイン・コンセンサス」と呼び、その形成には、トップマネジメントが周年記念の場などで、企業のあり方を簡潔に情報発信する必要がある。
イ 多角化している企業では、企業ドメインの決定は、競争戦略として差別化の方針を提供し、日常のオペレーションに直接関連する。
ウ 多角化せずに単一の事業を営む企業では、企業ドメインと事業ドメインは同義であり、全社戦略と競争戦略は一体化して策定できる。
エ ドメインの定義における機能的定義は、エーベルの3次元の顧客層に相当する顧客ニーズと、それに対して自社の提供するサービス内容で定義する方法である。
オ ドメインの定義における物理的定義は、エーベルの3次元の技術ではなく、物理的存在である製品によってドメインを定義する。

 

ドメインの問題は、事業ドメインと企業ドメインを入れ替えるなど、用語の入れ替え問題が非常に多くなっています。ドメインの問題を解くときは、用語が入れ替わっていないか注意しながら設問文を読んでいくようにしましょう。

 

それでは各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アは、ドメイン・コンセンサスについての記述ですが、ドメインコンセンサスについて「その形成には、トップマネジメントが周年記念の場などで、企業のあり方を簡潔に情報発信する必要がある」としているところがおかしいですね。
ドメイン・コンセンサスは事業ドメインに関する企業内の関係者間での合意であるならば、それを得るために企業はドメインについて内外に繰り返し情報発信してしっかりとドメインに対する共通認識を形成していく必要があります。
しかし、「周年行事の場など」では数年に1回程度しかその機会がなくさらに「簡潔に」情報発信するとあります。それだけで本当にドメインに対する合意形成ができるのかは怪しいですので、この選択肢は×と考えられます。

選択肢イは、冒頭お伝えした用語の入れ替わり問題です。「企業ドメイン」という言葉を見たら条件反射的に「事業ドメインと入れ替わってないか」と考えるようにしてもいいくらい、この「企業ドメイン」と「事業ドメイン」という言葉は入れ替えて出題されます。
この問題も例外ではなく本来「事業ドメイン」とすべきところが「企業ドメイン」となっています。

そのため、この選択肢も×です。

選択肢ウは、特に問題がなさそうです。
ですので、この段階で選択肢ウに確定しても良いところですが、念のため次の選択肢も見てみます。

選択肢エ、オはエーベルの3次元枠組に関する問題です。
エーベルの3次元枠組とはC(Customer:顧客)、F(Function:機能)、Technologyの3つの切り口で表わされるものでしたね。

それを踏まえて選択肢を見てみると、選択肢エの「エーベルの3次元の顧客層に相当する」というのは機能とした方が適切であり、また、「自社の提供するサービス内容で定義」とありますが、これは機能的な定義ではなく物理的な定義と言えるため×となります。

また、選択肢オについては、「エーベルの3次元の技術ではなく、物理的存在である製品によってドメインを定義する」とありますが、エーベルの3次元枠組の中に製品というのはないですし、またドメインの物理的定義には製品だけではなくサービスも含まれるため×となります。

 

以上から正解は選択肢ウとなります。

 

 

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