【過去問解説(企業経営理論)】H28第8問 競争戦略(ポーター)

今日は企業経営理論H28第8問から競争戦略(ポーター)を取り上げます。

 

第8問
競争優位の源泉を分析するには、バリュー・チェーン(価値連鎖)という概念が有
効である。バリュー・チェーンに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 差別化の効果は、買い手が認める価値と、自社のバリュー・チェーンのなかで作り出した特異性を生み出すためのコストが同水準になった時に最大化する。
イ バリュー・チェーン内で付加価値を生み出していない価値活動に関して、アウトソーシングなどによって外部企業に依存する場合、企業の競争力を弱めてしまう。
ウ バリュー・チェーンの各々の価値活動とともに、それらの結び付き方は、企業の独特な経営資源やケイパビリティとして認識することができる。
エ バリュー・チェーンの全体から生み出される付加価値は、個別の価値活動がそれぞれ生み出す付加価値の総和であり、各価値活動の部分最適化を図っていくことが、収益性を高める。

 

それでは各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アは、ぱっと見わかりにくい文章です。最初の選択肢からわかりにくい文章の場合、そこで止まって考え込んでしまうよりは、先に他の選択肢を見て可能性を探った方が効率的ですので、いったんパスをするという方法もありです。

選択肢イは、付加価値を生んでいない活動をアウトソーシングすることは企業の競争力を強める方向には働いても、弱めることはありません。そのためこの選択肢は×です。

選択肢ウは特に間違ったことを言ってなさそうです。

選択肢エのバリュー・チェーンの全体から生み出される付加価値は単純な総和ではなく、それ以上のものになるのでこの選択肢は×です。また、「部分最適化」というのも×で、部分最適ではなく、全体最適を目指します。

 

ここで、最初にパスした選択肢アに戻ります。

 

ここまで見た段階で、ウが正解っぽいので、選択肢アはどこかが間違っていそうなことを前提として問題文を改めて読んでみます。

すると、差別化の効果が、”買い手が認める価値”=”自社のバリュー・チェーンのなかで作り出した特異性を生み出すためのコスト”が同水準になった時に最大化する、と書いてありますが、この時よりも”買い手が認める価値”>”自社のバリュー・チェーンのなかで作り出した特異性を生み出すためのコスト”のときの方が利益が大きくなると考えられますので、「最大化する」という記述は誤りと考えることができます。

以上から正解は選択肢ウとなります。

 

 

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