【過去問解説(企業経営理論)】H26 第11問 PLC

今日は企業経営理論H26第11問について解説します。

H26 企業経営理論 第11問
スタートアップ段階のベンチャー企業A社は、将来の成長ステージについて段階を追って計画を立て、達成目標と時期を明確にしたマイルストーンの明示を真剣に考えている。同社は成果が出るまでに数年を要すると考えて、累積的なキャッシュフローはJカーブ曲線を描くと予想し、それを経営の根幹に位置付けて計画を検討している。累積的なキャッシュフローが描くJカーブ曲線に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 新製品・サービスが意図した通りのプロセスで開発できるかどうかのリスクを示し、アイデアの創出から市場投入までの商業化段階での効果を指す。
イ 新製品・サービスが意図した通りのプロセスで開発できるかどうかのリスクを示し、市場投入前の先行投資であるサポートコストの影響を受ける。
ウ 新製品・サービスが顧客の望む数量や価格水準で受け入れられるかどうかのリスクを示し、市場投入後の再投資を含むスタートアップコストの影響も受ける。
エ 新製品・サービスの開発、生産、販売などを予想通り行えるかどうかのリスクを示し、商品の市場投入までの時間と量産までの時間の両方から影響を受ける。

解説

Jカーブ曲線について問われています。
Jカーブ曲線は経済学で稀に問われるもので、為替レートが変化したときに、短期的には予想される方向とは逆方向に経常収支が動く現象のことをいいます。例えば、円安になれば、通常は貿易黒字になると予想されますが、短期的には貿易収支の赤字が増加するといった効果です。
アルファベットのJのように、いったん下がってその後上がっていくもの、とイメージしていただければ結構です。

経済学でも、問われる頻度はそれほど高くないので、用語の意味を知らなかった場合は仕方がない問題と言っても良いかもしれません。
ただ、知らなくてもJカーブ曲線という名前から、いったん下がってまた上がっていくのではと推測できると素晴らしいです。

今回の問題の場合、「累積的なキャッシュフローが描くJカーブ曲線」について問われていますので、選択肢の中から、キャッシュフローに着目して最初はマイナスでそのうちプラスとなり、徐々に増加していく場合を選ぶこととします。

それでは、以上を踏まえた上で各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アとイは、キャッシュフローというよりは開発リスクのことについての説明です。そのため、これらの選択肢は×と考えられます。

選択肢ウも、キャッシュフローというよりは売上に関連することが書かれており、この選択肢も×と考えられます。

選択肢エはその通りで、「新製品・サービスの開発、生産、販売などを予想通り行えるかどうか」というのは、キャッシュフローに影響し、キャッシュフローがどうなるかは、商品の市場投入までの時間と量産までの時間の両方から影響を受けます。

以上から、正解は選択肢エとなります。
選択肢を見てみると、Jカーブ曲線について知らなくても、キャッシュフローに関連した記述かどうかという観点で選択肢を絞ることができました。
このように、一見知識がないので対応が難しそうな問題でも、別の観点から正解を導き出せる場合もあります。

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