【過去問解説(企業経営理論)】R2 第1問 リソースベースドビュー(RBV)

今日は企業経営理論R2第1問について解説します。

R2 企業経営理論 第1問

VRIOフレームワークにおける競争優位に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア ある経営資源が数多くの企業に保有されていても、外部環境の機会を適切にとらえ脅威を無力化するものであれば、この経営資源は一時的な競争優位の源泉となる。
イ 経営陣のチームワークや従業員同士の人間関係などの組織属性が経済価値を生み、希少性があり、かつ他の企業による模倣が困難な場合、この組織属性は企業の一時的な競争優位の源泉となる。
ウ 組織内のオペレーションを他の企業に比べて効率的に行うことができる技術やノウハウが、業界内で希少である場合、模倣困難性を伴わなくても企業の一時的な競争優位の源泉となる。
エ 他の企業が獲得できない経営資源が経済価値を持ち、業界内で希少である場合、その経営資源を活かす組織の方針や体制が整っていなくても、持続的な競争優位の源泉となる。

解説

VRIOフレームワークに関する問題です。
日本語が難解な部分もあり、判断に迷う場面もあったのではと思います。

それでは早速各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アは、「外部環境の機会を適切にとらえ脅威を無力化するもの」であっても「数多くの企業に保有されて」いるとのことですので、他の企業もそれを使って競争しようと思えばすぐにできます。そのため、一時的にでも競争優位の源泉とはならないと考えられます。よって、この選択肢は×と考えられます。

選択肢イは、VRIOの全ての要素が揃っていますので、一時的ではなく、持続的な競争優位の源泉となります。よって、この選択肢は×と考えられます。

選択肢ウはその通りで、業界内で希少な経営資源を持っていれば、一時的には競争優位の源泉となりますが、模倣困難性を伴っていないので持続的な競争優位の源泉にはなりません。

選択肢エは、VRIOのVRIはあるけどOはないとの記述です。VRIO分析に基づくと、VRIOが揃っている状態が持続的な競争優位の源泉となるということなので、Oが欠けている状態で「持続的な競争優位の源泉となる」と断言するのは誤りと考えられます。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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