【過去問解説(企業経営理論)】R5(再試)第10問 企業の国際化

今日は、企業経営理論 R5(再試)第10問について解説します。

 企業経営理論 R5(再試)第10問

企業の国際化に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 企業のスキルやノウハウが企業文化などに明文化できない形で埋め込まれている場合、輸出、ライセンシング、海外直接投資の有効性は等しくなる。
イ 製品やサービスの原価に占める輸送コストが高い場合、輸出に対して海外直接投資が相対的に優位である。
ウ 貿易障壁を課せられる懸念が存在する場合、海外直接投資は抑制される。
エ ライセンシング契約書では適切に保護できないような貴重なノウハウが競争優位の源泉である製品やサービスを取り扱う事業の場合、ライセンシングが有効な戦略となる。

解説

企業の国際化に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。「企業のスキルやノウハウが企業文化などに明文化できない形で埋め込まれている場合」つまり、ノウハウなどが目に見えない、紙に起こされていないなど属人的であるケースでは、輸出やライセンシングなど第三者に頼るより、自社で海外直接投資をする方がより有効性が高いといえます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。輸送コストが高い場合、海外直接投資、つまりメーカーであれば現地生産などの方がコストが低く抑えられます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。貿易障壁とは、主に関税などが挙げられますがその関税が高い場合、輸出ではなく直接投資の方が有利と考え、抑制ではなく促進されやすいといえます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。ライセンシング契約書では適切に保護できないようなものの場合、ライセンス以外の方法(直接投資など)の方が有効といえます。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

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