【過去問解説(企業経営理論)】R5(再試) 第7問 イノベーション

今日は、企業経営理論のR5(再試)第7問について解説します。

 R5(再試)企業経営理論 第7問

イノベーションは企業の知識や競争の在り方に影響をもたらす。R. ヘンダーソンと K. クラークが提唱するイノベーションの類型に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア アーキテクチャ・イノベーションは、製品やシステムを構成するコンポーネントについての深い技術的知識を生み出す。
イ インクリメンタル・イノベーションは、当該分野で実績のある大企業の競争力を破壊し、新規参入企業の競争力を強化する。
ウ 当該分野で実績のある企業が、特定のイノベーションをアーキテクチャ・イノベーションだと認識するには、ラディカル・イノベーションと比較して長い時間がかかる。
エ ラディカル・イノベーションは、アーキテクチャの安定化をもたらし、新興企業の市場参入を困難にする。
オ ラディカル・イノベーションは、既存のコンポーネントに関する知識や技術、経験が重要になるため、アーキテクチャ・イノベーションと比較して、他社の模倣や追従が困難になる。

解説

イノベーションに関する問題です。

まとめシートでは、以下の通り解説しています。


それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
アーキテクチャ・イノベーションは、製品やシステムを構成するコンポーネントはそのままに、組み合わせ(構造変化)によって実現するイノベーションのことです。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。
インクリメンタル・イノベーションは、漸進的なイノベーションのことであり、当該分野で実績のある大企業の競争力を破壊するものでも、新規参入企業の競争力を強化するものでもありません。

よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。
ラディカル・イノベーションは、⾮連続性をともなう⾰新的で破壊的な変革であり、新興企業によってもたらされることも多くあります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。
ラディカル・イノベーションは、⾮連続性をともなう⾰新的で破壊的な変革であり、既存のコンポーネントに関する知識や技術、経験が必ずしも重要ではありません。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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