【過去問解説(企業経営理論)】R5 第17問 目標設定理論

今日は、企業経営理論 R5 第17問について解説します。

 企業経営理論 R5 第17問

E. A. ロックと G. P. レイサムらが提唱した目標設定理論に則した管理者の判断と行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 自分には目標を達成できる能力があるという信念を持つ人ほど、達成が困難な状況になると目標を断念する傾向があるため、自分の能力を過信しないように部下に伝えた。
イ 達成に多くの努力を要する目標は、達成できる見込みが立てづらく部下からの反発や抵抗が予想されるため、容易に達成できる業績目標を設定した。
ウ 達成の難易度が高い目標を設定するにあたっては、部下にその目標を受容させることが重要であるため、その目標が公正で妥当であることを強調して部下に伝えた。
エ 一人ひとりの目標の内容が職場で公表されると、目標に対するコミットメントが阻害されるため、各自の目標が互いに知られることのないように配慮した。
オ 明確な数値目標を設定すると、目標達成に対する心理的プレッシャーが高まり、部下の達成意欲が低下するため、自由に解釈できる定性的な目標を設定した。

解説

目標設定理論に関する問題です。

まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。自分には目標を達成できる能力があるという信念を持つ人ほど、達成が困難な状況になると目標を達成しようと努力する傾向があります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。目標設定理論に則した管理者の判断と行動として、部下に達成に多くの努力を要する目標を設定することは、⾼い成果を上げることができるとされています。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:その通りです。⽬標設定理論は、⽬標とモチベーションとの関係に着⽬した理論です。本⼈が納得している場合、曖昧な⽬標よりは明確な⽬標が、難易度の低い⽬標よりは難易度の⾼い⽬標が、⾼い成果につながるとされています。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。一人ひとりの目標の内容が職場で公表されることにより、目標に対するコミットメントが高まる可能性は上がります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。⽬標の達成度合いについてフィードバックが得られると、より⾼い効果が得られるため、明確な数値目標を設定するなど、より具体性を高める方が良いとされます。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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