【過去問解説(企業経営理論)】R5 第23問 組織変革

今日は、企業経営理論 R5 第23問について解説します。

 企業経営理論 R5 第23問

組織には、環境変化とそれに伴う組織変革に対して抵抗を示す側面がある。組織において変化や変革に対する抵抗が生じる理由に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア 業務プロセスを変革したとしても、それと整合するように組織構造や業績評価システムといった他のサブシステムも併せて変革しない限り、変革を元に戻す組織的な作用が働きやすいから。
イ 現状の資源配分パターンから最も大きな利益を得ている部門は、環境変化に伴う資源配分パターンの変革を脅威と見なし抵抗する傾向があるから。
ウ 支援的な組織風土によって組織の心理的安全性を高めに維持しようとする構造的慣性が組織には存在するから。
エ 従業員が所属する集団の規範が、変革に対する従業員の前向きな考えや行動を抑制するように作用する可能性があるから。
オ 従業員の思考や行動を同質化する組織社会化のプロセスが、組織の革新性を阻害する可能性があるか。

解説

組織変革に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。
今回は、最も不適切なものを選ぶ問題です。

選択肢ア:その通りです。変⾰に対する抵抗が⽣じる理由の1つとして、現状を維持しようという⼒が働くというものがありますが、選択肢の説明にあるように、業務プロセスを変えた場合、それに付随する周りのシステムも変更しなければ現状を維持しようという⼒が働き変革がうまく進みません。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:その通りです。その通りです。変⾰に対する抵抗が⽣じる理由の1つとして、変⾰により既得権益が失われるというものがあります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。心理的安全性とは、組織の中で色々なアイディアや意見が受け入れられるという安心感がある状態ですが、このように議論を活発に行えるという状況下では、変革は進みやすいとされています。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。選択肢の説明も、現状を維持しようという⼒が働いているが故に変革が進まないものの例の1つといえます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢オ:その通りです。組織が成熟すると、従業員の思考や行動を同質化する傾向にあり、例えば自分たちが有能であるが故に既にある程度の⽔準を満たしており変⾰を起こそうと思わないという有能性のわなが⽣じる、というようなことが起こります。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、最も不適切なものを選ぶ問題ですので
正解は選択肢ウとなります。

 

 

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