今日は、企業経営理論のR6 第33問について解説します。
マーケティング・コミュニケーションにおけるSNSの利用やその役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア SNS広告にはさまざまなタイプがあるが、利用者を目的ページへ遷移させることを意図していない。
イ SNSとは、消費者が自由に投稿したり、相互にコメントしたり参照し合ったりする場である。このため、原則的には企業が開設するアカウントからSNS上に投稿されることはない。
ウ 消費者によって毎日SNS上に投稿されるクチコミは、消費者によって発信された情報であるために信頼性が高い。すなわち、SNS上のクチコミには信頼属性に関する情報が豊富に含まれている。
エ フォロワー数が極めて多い著名人をインフルエンサーとして起用し、当該インフルエンサーを通じてSNS上で企業が情報発信を行う場合、当該企業の意図通りに実施されるように、企業は厳密にコミュニケーションを設計し、インフルエンサーを統制して情報発信を行っている。
オ ほとんどの消費者は、自己のアカウントにログインした状態でSNSを利用する。このためSNSでは、基本的に企業はクッキーを使用せずに広告配信のターゲティングを行うことができる。
解説
プロモーション戦略の中のSNSに関する問題です。
それでは、選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
伝統的なマスメディアと違って、インターネットを用いた広告には相互作用性という特徴があります。そこで、SNSを使った広告には、利用者を誘導する役割を持たすこともできます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。
SNSを通じて情報を提供できる側面から、企業側もSNS上にアカウントを設置することが多いです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。
SNS上の情報は、第三者が客観的に検証しているわけではないので、情報の信頼性は高くないです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。
インフルエンサーへの協力の仕方によっては、ステルス・マーケティングにも繋がりかねないので、その発言内容を統制するのは非常に難しいといえます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:その通りです。
クッキー(Cookie)とは、WebサイトやWebサーバーにアクセスした人の情報を、ブラウザに一時的に保存するための小さなデータファイルのことです。SNSでは、クッキーを使用せずに広告配信のターゲティングを行うことができます。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢オとなります。
◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
関連教材で学習効率アップ!