今回は経営情報システムのH25年第13問のネットワークに関する問題について解説します。
H25 情報 第13問
ある職場では、下図のようなネットワーク構成でインターネットおよび各情報機器の接続を行っている。今、パソコン1からインターネットに接続ができなくなった。そのときの対応や考え方に関する記述として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
[解答群]
ア インターネットにつながっているブロードバンドルータが原因であるので、それを交換すれば、インターネットへの接続は復活する。
イ インターネットにつながらなくなったのは、ブロードキャストストームが起こったことが原因である。
ウ パソコン2からインターネット上にあるサーバなどとの間でパケットのやり取りができれば、ブロードバンドルータとインターネットとの接続は正常に機能している。
エ ブロードバンドルータとインターネットとの接続が正常に機能していないとするならば、ネットワークプリンタも動作しないはずである。
それでは早速、それぞれの選択肢を見てみましょう。
選択肢アでは、ブロードバンドルータが原因と断言していますが、図を見ると途中にスイッチングハブがあり、その調子が悪いことも考えられます。また、パソコン2、3も同じブロードバンドルータに繋がっていますが、その状況については書いていないため、ブロードバンドルータが原因と断言してしまうのは適切ではないといえます。
そのため、この選択肢は×といえます。
選択肢イの「ブロードキャストストーム」について、用語を知らない方は判断が難しいかと思います。そのため、もしこの用語を知らない方はいったんパスして他の選択肢をチェックしましょう。
選択肢ウはその通りで、パソコン2が正常にインターネットにつながるということは、その経路にあるブロードバンドルータは正常に機能しているはずなので、この選択肢は〇です。
ここで、選択肢ウに正解を確定できますが、念のため選択肢エも見てみます。
選択肢エについては、ブロードバンドルータとインターネットの接続ができなくても、ネットワークプリンタは手前のLANの中で繋がるので、この選択肢は×です。
選択肢イはいったんパスしましたが、選択肢ウが明らかに〇なので、×だろうと判断できます。
ちなみに、ブロードキャストストームとは、直訳するとブロードキャストの嵐という意味で、ネットワークがループ状になっているとき、そのループの中をデータが回り続けて、そのネットワークがダウンしてしまうことです。
図のネットワークはループしている箇所は見られないため、ブロードキャストストームが起こる可能性は非常に低いと考えられます。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
Amazonベストセラー1位獲得
一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一発合格まとめシート
好評発売中