今回は経営情報システムのH29年第7問のWeb利用に関する問題について解説します。
H29 情報 第7問
Webコンテンツを多くのネット利用者に閲覧してもらうためには、検索サイトの仕組みを理解して利用することが重要である。
それに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
検索サイトは、インターネット上にある Webサイト内の情報を[ A ]と呼ばれる仕組みで収集し、検索用のデータベースに登録する。
検索サイトに対して利用者からあるキーワードで検索要求が出された場合、検索サイトは、独自の[ B ]によって求めた優先度をもとに、その上位から検索結果を表示している。
Webサイト運営者は、Webコンテンツの内容が検索結果の上位に表示されるような施策を行う必要があり、[ C ]対策と呼ばれる。これにはブラックハット対策と[ D ]対策がある。
[解答群]
ア A:ガーベージ B:アルゴリズム C:SERP D:ホワイトハット
イ A:クローラ B:アルゴリズム C:SEO D:ホワイトハット
ウ A:クローラ B:ハッシュ C:KG I D:ブルーハット
エ A:スパイダー B:メトリクス C:SEM D:グレーハット
解説
空欄穴埋め問題です。
それでは早速各空欄を考えていきましょう。
空欄Aは検索サイトがインターネット上の情報を収集する仕組みですので、クローラもしくはスパイダーが入ります。
ちなみにガーベージは「ガーベージコレクション」という用語して使われますが、これはメインメモリでデータの整理を行うことで、連続した利用可能なメモリ領域を確保する技術のことです。
そのため、選択肢アは×となります。
空欄Bは、検索サイトが優先度を決める仕組みを示す言葉が入ります。選択肢を見てみると、候補はアルコリズム、ハッシュ、メトリクスです。
この選択肢を見ると、計算手順を意味する、アルゴリズムという用語が入るのが適切と考えられます。
ちなみに、ハッシュはハッシュ関数やハッシュ法という用語として使われますが、これは、メッセージ認証などで使われる、あるデータから逆算が困難な要約(ダイジェスト)を作成する関数のことです。
また、メトリクスとは測定法や尺度といった意味を持ち、バイオメトリクスやソフトウエアメトリクス、といった形で〇〇メトリクスとして使われることが多い言葉です。
そのため、選択肢ウとエも×で、正解は選択肢イとなります。
残りの空欄C、Dも見ていきましょう。
空欄CのWebコンテンツの内容が検索結果の上位に表示されるような施策はSEO対策といいます。
わりとわかりやすい空欄ですので、実際に問題を解くときは、他の空欄がわからなくても、ここで1発で確定させることもできるかと思います。
空欄Dには、ホワイトハット対策が入ります。これは、検索エンジンが推奨する方法で行う王道のSEO対策です。ちなみにその対義語のブラックハット対策は、悪質な方法で検索順位を上げる、邪道なSEO対策のことをいいます。
以上から正解は選択肢イとなります。
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