【過去問解説(経営法務)】H28 第8問 知的財産権

今日は経営法務のH28第8問について解説します。

H28 経営法務 第8問

中小企業診断士であるあなたは、意匠登録出願をしようとしている顧客の経営者X氏から相談を受けている。あなたとX氏との会話の組み合わせのうち、あなたの回答が最も適切なものはどれか。

解説

意匠権および著作権に関する問題です。

それでは早速各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アは、従来は画面デザインを意匠権の保護対象にすることは困難でしたが、意匠法の改正により、平成19年4月1日より「機器の本来的な機能を発揮する際に必要となる操作に使用される画像」についても、保護対象となりました。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イは、意匠とは「物品の形状、模様、色彩、または、これらの結合であって視覚を通じて美感を起こさせるもの」であり、時間の経過により形状が変化するものであっても、取引の際に定型性を有しているものは、意匠法における物品に該当します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウは、バラ自体は自然物であり意匠登録を受けることはできませんが、バラの造花は自然物ではなく、工業上の利用可能性もあることから、意匠登録の対象となります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エは、仏壇は有体物である動産であり、工業上の利用可能性もあることから、意匠登録の対象となります。また、量産される美術品であっても、著作権による保護の対象となりえます。
よって、この選択肢は×です。

以上から正解は選択肢イとなります。

 

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