【過去問解説(経営法務)】R1 第16問(1)英文契約書

今日は、経営法務R1 第16問について解説します。

 経営法務 R1 第16問

中小企業診断士であるあなたと株式会社Xの代表取締役甲氏との間の以下の会話を読んで、下記の設問に答えよ。
甲 氏:「弊社は、現在、自社ブランド製品について、外国の販売業者と取引を開始しようと考えています。先方から届いた契約書案を検討しているのですが、以下の規定について教えてください。
Title & Risk
Risk of loss of the Products sold by Seller under this Agreement shall pass to Purchaser upon Purchaserʼs acceptance of delivery of the same at the Designated Delivery Site, and title of the Products shall pass to Purchaser only upon full payment therefor.」
あなた:「この規定は、危険負担と所有権の移転に関する条項です。このうち、[A] については、 [ B ]に移転するものと定められています。
また、 [C] については、 [D] に移転するものと定められています。なお、 [C] については、貿易取引条件の解釈の誤解や行き違いを回避する目的で、国際商業会議所が制定したインコタームズという規則がありますので、それによることも考えられます。」

(設問 1 )
会話の中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
ア A:危険負担  B:代金支払時  C:所有権   D:引渡時
イ A:危険負担  B:引渡時    C:所有権   D:代金支払時
ウ A:所有権   B:代金支払時  C:危険負担  D:引渡時
エ A:所有権   B:引渡時    C:危険負担  D:代金支払時

解説

英文契約書に関する問題です。
早速問題を見ていきましょう。

本問は、英文契約書の問題ですが実は英語が分からなくても読み解くヒントがあります。

問題文より[C]はインコタームズという規則がある旨の話をしています。
ですので、インコタームズで制定しているのは「危険負担」と覚えていればこの時点でウとエに絞り込めます。
そして、危険負担の移転時期については、文章の前半”Risk and loss~”で始まるところに記載があり、それが”pass to Purchaserʼs acceptance of delivery of the same at the Designated Delivery Site”=指定場所への配送時ということが分かります。
よって、[D]は引き渡し時と分かります。

以上から、A:所有権   B:代金支払時  C:危険負担  D:引渡時ですので
正解は選択肢ウとなります。

 

 

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