今日は、経営法務 R5(再試)第19問 について解説します。
インコタームズに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア CIF 条件の下では、物品の滅失等の危険については、仕向港において物品が本船から荷卸しされた時に危険が買主に移転し、買主は、海上運賃と貨物海上保険料を除き、海上運送中に生じた費用の一切を負担しなければならない。
イ CIF 条件の下では、物品の滅失等の危険については、船積港において物品が本船の船上に置かれた時に危険が買主に移転し、買主は、海上運賃と貨物海上保険料を除き、海上運送中に生じた費用の一切を負担しなければならない。
ウ FOB 条件の下では、物品の滅失等の危険については、仕向港において物品が本船から荷卸しされた時に危険が買主に移転し、売主は、海上運賃と貨物海上保険料を除き、海上運送中に生じた費用の一切を負担しなければならない。
エ FOB 条件の下では、物品の滅失等の危険については、船積港において物品が本船の船上に置かれた時に危険が買主に移転し、売主は、海上運賃と貨物海上保険料を除き、海上運送中に生じた費用の一切を負担しなければならない。
解説
インコタームズに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。CIF(Cost, Insurance and Freight)は、運賃・保険料込み条件といわれ、売主は指定された船積港で商品を引き渡し、指定された仕向港までの運賃と保険料を負担する取引⽅法です。ただし、売主の危険負担は船積港までで、その先は保険によって補償されます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。CIFについては、選択肢アで解説の通りです。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。FOB(Free On Board)は、本船渡しといわれ、売主は指定された船積港で商品を引き渡し、それによって売主の義務が完了する取引⽅法です。物品の滅失等の危険については、仕向港ではなく、船積み港にて本船に貨物を乗せた段階でリスクが買主に移転します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。FOBでは、海上保険については買主の負担となります。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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