【過去問解説(経済学)】H26第5問 IS-LM分析

今回はH26年第5問のIS-LM分析の問題を解説します。

H26 経済学 第5問

以下の2つの図は、標準的なIS‐LM分析の図である。両図において、初期状態がISとLMの交点であるE0 として与えられている。政府支出の増加によって ISがIS′に変化したとき、以下の両図に関する説明として最も適切なものを下記の解
答群から選べ。

[解答群]
ア 図1が示すところによれば、政府支出の増加による総需要刺激効果は、クラウディング・アウトによって完全に相殺されている。
イ 図1で点Aから点E1までの動きは、「流動性の罠」と呼ばれる状況が生じていることを示している。
ウ 図1で点 E0 から点 A までの動きは、政府支出の増加によるクラウディング・アウトの効果を示している。
エ 図2では、政府支出の増加によって利子率が上昇することを示している。
オ 図2では、政府支出の増加によるクラウディング・アウトは発生していない。

 

この問題はISLM分析の基本的な問題で、図1が通常の状態を、図2が流動性のわなの状態を表しています。

それでは早速各選択肢を見ていきましょう。

 

選択肢アは、確かに図1ではクラウディングアウトは発生しているものの、総需要刺激効果はE0からE1の差分だけは発生しているため「完全に相殺されている」という表現は×です。

選択肢イは、流動性の罠の状態になっているのは図1でなく図2なので×です。

選択肢ウのクラウディング・アウトの効果は点E0から点Aではなく、点Aから点E1なので×です。

選択肢エは、図2が流動性の罠の状態なので、政府支出が増加しても利子率は上昇しません。そのため、この選択肢は×です。

選択肢オは、その通りで特に問題はないため〇です。

以上から正解は選択肢オとなります。

 

 

 

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