【過去問解説(経済学)】H26 第8問 国際収支・為替

今日は経済学のH26第8問について解説します。

 

H26 経済学 第8問
経常収支の決定を考える理論的枠組みのひとつに、経常収支をGDPと国内アブソープションとの差であるとみるアブソープション・アプローチがある。実質外国為替相場の減価がGDPと国内アブソープションに与える影響として、以下の(1)と(2)において最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
(1)GDP に与える影響
a 実質外国為替相場が減価すると輸出が拡大するために、GDP は増加する。
b 実質外国為替相場が減価すると輸出が拡大するために、GDP は減少する。
c 実質外国為替相場が減価すると輸出が縮小するために、GDP は増加する。
(2)国内アブソープションに与える影響
d 実質外国為替相場減価によるGDP増加に伴い、国内アブソープションが増加する。
e 実質外国為替相場減価によるGDP増加に伴い、国内アブソープションが減少する。
f 実質外国為替相場減価によるGDP減少に伴い、国内アブソープションが増加する。
[解答群]
ア (1):a (2):d
イ (1):a (2):e
ウ (1):b (2):f
エ (1):c (2):d

解説

アブソープション・アプローチに関する問題です。

アブソープション・アプローチとは、まとめシートでも以下のように紹介しています。

それでは、これを踏まえて(1)、(2)を見ていきましょう。

(1)
実質外国為替相場が減価するということは、例えば円安になるということで、円安になると、自国の商品が外国ではお買い得になるので輸出は増加します。
輸出が増加するということはEX(輸出)-IM(輸入)は増加しますので、GDPは増加します。
よって(1)は選択肢aが正しいといえます。

(2)
国内アブソープションとは国内需要のことです。
GDPが増加すると、消費が増加するため国内需要は増加します。
よって(2)は選択肢dが正しいといえます。

以上から(1)a、(2)dなので、正解は選択肢アです。

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