【過去問解説(経済学)】H28 第5問 経済統計(消費者物価指数)

今日は経済学H28第5問の経済統計(消費者物価指数)に関する問題について解説します。

経済学H28第5問

日本銀行は、2013 年 月に「物価安定の目標」として消費者物価の前年比上昇率を2%と定めた。これは消費者物価指数(CPI)によって測られる。消費者物価指数に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 消費者物価指数は、家計に直接影響する物価の変動を的確にとらえるために、消費者が購入するすべての商品を対象として価格を調査している。

b 消費者物価指数は、家計による消費支出を対象とするので、消費税などの間接税を含まない。

c 生鮮食品を除く総合指数による消費者物価指数は、「コア CPI」と呼ばれる。

d 総務省が作成する消費者物価指数はラスパイレス方式である。

解答群

ア aとb
イ aとc
ウ bとc
エ bとd
オ cとd

 

解説

消費者物価指数とは、新聞などのニュースでよく見かける統計の名称ですが、全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定した統計です。家計が消費する主な品目について、その費用の物価変動による変化を指数値で示したものです。

それでは、選択肢を見ていきましょう。

説明文aについて、消費者物価指数はすべての品目を調査対象としておらず、家計で主に消費する品目に絞って調査が行われています。
よって、この説明は誤りです。

説明文bは、家計の消費と物価の変動を捉える統計ですので、消費税などの間接税による消費額の変動は算入されます。
よって、この説明は誤りです。

この時点でcとdが正しい記述=正解の組み合わせとなりますが、ポイントを確認しておきましょう。

説明文cはやや込み入った論点ですが、消費者物価指数(CPI)から、天候変動による物価変動影響がある生鮮食品を除いたものはコアCPIと呼ばれます。天候変動は経済動向と関連しない要因ですので、経済影響による物価変動を捉える際に算定を除外するという考えです。
よって、この説明文は正しいです。

説明文dは正しいです。ラスパイレス方式とは、基準時点(時系列的に古い方)の価格・数量を基準に指数を導く算定方式です。一方で、パーシェ方式は比較時点(時系列的に新しい方)の価格・数量を基準に指数を導くものです。あわせて抑えておきましょう。
よって、この説明文は正しいです。

以上より、説明文cとdが正しい記述であることから、選択肢オ(cとd)が正解となります。

 

 

 

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