【過去問解説(経済学)】H30 第3問 景気動向指数

今日は経済学H30第3問の景気動向指数に関する問題について解説します。

経済学H30第3問

景気動向指数には、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)がある。CI と DI による景気判断に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア CI 一致指数が上昇から低下に変わるとき、景気は谷にある。

イ CI 一致指数が上昇しているとき、景気は拡張局面にある。

ウ DI 一致指数が 50 %未満から 50 %超へ変わるとき、景気は山にある。

エ DI 一致指数が 50 %を下回るとき、景気は拡張局面にある。

 

解説

景気全体の状況や将来の動向を示すものを景気動向指数といい、指標はコンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)に分けられます。それぞれの意味は以下の通りです。

コンポジット・インデックス(CI)…数値は、基準年に対する割合で示されます。例えば2018年の数値が100で、2020年の数値が130であれば、1.3倍に拡張したという事になります。

ディフュージョン・インデックス(DI)…経済指標のうち、拡大しているものの割合を示します。50%を超える場合は景気の拡張局面、50%を下回る場合は景気の後退局面という判断となります。

それでは、選択肢を見ていきましょう。

選択肢アの状況では、上昇から低下に変わるため景気は悪化方向という判断になりますが、谷(一番悪い状況)に達しているとは限りません。
よって、この選択肢は誤りです。

選択肢イは、前年よりも指数が上昇している状況であり、景気は拡張(拡大)局面といえ、正しい説明と判断できます。

よって、正解は選択肢イとなります。
念のため、他の選択肢も確認しましょう。

選択肢ウの状況では、景気が後退局面から拡張局面へ変化しているといえますが、山(一番良い状況)に達しているとは限りません。
よって、この選択肢は誤りです。

選択肢エの状況では、先の解説の通り景気の後退局面と判断されます。

以上より、選択肢イが正解となります。

 

 

 

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